幽玄の美に魅せられて

国立能楽堂で行われた「能楽鑑賞教室」に日本文化学科の3年生、4年生が参加しました。

参加した学生から、能『殺生石』の感想が寄せられましたので、ご紹介します。

 

 近づくものすべての命を奪うという「殺生石」

 一番最初にこのセリフを耳にし、どういった物語なのかと、興味がわきました。

 私が特に注目した点は、舞台の上の大きな石の作り物が二つに割れ、その中から狐の精霊が登場する場面です。

 

 能楽鑑賞教室に参加する前に、学内で「能装束の着付けと仕舞のワークショップ」(6月30日掲載)が開催されたので、事前に勉強することができました。

 ワークショップでは、石の中で衣装をどのように着替えているのか、普段はなかなか見ることができない貴重なものを見せていただいたので、「石の中では、今こうしているんだろうなぁ」と、頭の中で考えながら見ることができました。

 

 「殺生石」は、現在でも栃木県に存在するので、学んだことを生かして足を運んでみたい気持ちになりました。

 これまで、お能は古くさく、退屈なものだと思っていました。実際にはとても面白いものだったので、自分の目で見ることは大切だと感じました。