生活創造学部
観光文化学科
Department of Tourism
目白キャンパス

3つの学び

現場に出かけるアクティブラーニング

観光現象に関連するさまざまな理論的な知識を、実際の現場で体験する観光文化実践科目を設けています。課題解決型の学習を通して、生きた知識を習得し、社会基礎力を身に着けます。
近年では、東京都の地産地消を学ぶブルーベリー・プロジェクト、SDGsをテーマに地域の子供たちの遊び場をつくるプロジェクトに多くの学生が参加しています。

実務家教員やゲスト講師の講義で社会を知る

観光文化学科では、ホテル・旅館、ブライダル、テーマパーク、エアラインなどのユニークな科目を設けています。これらの科目では実務家教員(企業などで実務経験のある教員)、もしくは現在企業で働いているゲスト講師による講義を行って、生きた知識を学ぶことができます。

授業で資格取得を支援

国家資格をはじめとして、さまざまな資格合格の支援を授業で行っています。これは資格取得に加えて、目標を立てそれを達成する経験を繰り返すことで、学生の自己効力感を高めてもらうことを目標としています。

学びの流れ・卒業論文

学びの流れ

1年次

学びは大学で終わるものではなく、社会人となっても長く続きます。そのような学びの基礎を確認する科目が、1年次の必修科目である基礎ゼミです。この科目は自分で調べて自分で書くために、何をどのように探して調べたらよいのかを学ぶ科目です。
このような基礎科目と同時に、学科の専門科目も始まります。観光は人々が友人や家族と遊び楽しむものですが、学問としての成り立ちを「観光概論」で学びます。

2年次

2年次には観光文化実践科目が始まります。自分たちでブライダルを企画するなどの問題解決型学習をテーマとする実践科目、フィールドワークを中心に行う実践科目、担当教員が準備や振り返りまで伴走するインターンシッププログラムの実践科目と内容は多彩です。これらの経験を通して自分が将来向かいたい方向を徐々に定めてゆきます。

3年次

3年次には観光に関するさまざまな理論の科目や、実践科目での学びを通して自分の興味や関心が明確になってきます。自分の目標のために、少人数制の専門ゼミ(観光文化専門演習)では専門性を深めます。観光経営学、観光地理学、観光社会学、観光心理学、ホスピタリティ、観光ビジネスなど、さまざまなゼミがあります。

4年次

4年間の学びの集大成として卒業論文を執筆します。

卒業論文について

【卒業研究テーマの一例】
  • 東京ディズニーリゾートのホスピタリティ
  • 韓国アイドルと観光現象の関係について
  • 観るスポーツツーリズム:プロ野球を事例として
  • 新海誠監督作品におけるコンテンツツーリズムと聖地巡礼
  • 日本のゲストハウスに関する調査研究
  • シビックプライドが地域振興に与える影響
  • SDGsとブライダル:今後の結婚式の在り方について

カリキュラム・PICK UP授業

カリキュラム

PICK UP授業

1年次 観光文化総論(2)
「人はナゼ旅をする?」美味しいものを食べたいから?映える景色を見たいから?推しに会うため?江戸時代の旅の記録から現在のツーリズムのトレンドまで幅広く紐解いていきます。
2年次 観光英語Ⅱ
ホテルや空港での会話表現を学び、ドル紙幣やグッズを用いて役割練習!教材はe-Learningシステムと連動し、どこでも復習可能。会話力をアルバイトやインターンシップで活かします。
3年次 観光文化実践Ⅸ
『まちづくり』っておもしろい!」舞台は目白の隣の池袋。SDGsをテーマに地域の子供たちの遊び場をつくります。試されるのは企画力と行動力!街に子供たちの笑顔を増やします。

主な開講科目

1年~4年次 テーマパーク事業論
エンターテインメント産業全体を俯瞰しつつ、テーマパークの現状を考察する授業です。東京ディズニーリゾートの展開過程とその成功事由について学びます。その上で、テーマパークがもたらす価値について考えていきます。
1年~4年次 インバウンド・ツーリズム論
マスコミにおいて著名な航空・旅行アナリスト鳥海高太朗先生による授業です。日本国の重要な産業として「観光業」をおく取り組みを「観光立国」といいます。観光立国の大切な課題であるインバウンド(訪日外国人)の現状を知り、訪日外国人観光客と日本人観光客の違いなどについての理解も深めることができます。
1年~4年次 ブライダル事業論
ホテル勤務等のホスピタリティ産業に幅広く実務経験を持つ教員の担当する授業です。ブライダルの歴史や種類など、ブライダル産業の基礎を学んだ後に、自分たちでブライダル企画をするなど実践的な内容を含む授業です。
2年~4年次 観光心理学
なぜ人は旅に出るのか、なぜあの観光地は人気があるのかなど、人間の心理から観光現象を考えます。観光現象には、遊び楽しむ心理だけではなく、食べることやお土産を買うなどの消費者の心理、どこに行くか泊まるのかなどの意思決定の心理も含まれ、多様な観点で観光の心理を学びます。
1年~4年次 ホスピタリティ入門
おもてなし、マナーへの理解を深めながら、担当教員がかつて勤務していた航空会社をはじめとしたホスピタリティ産業の仕事内容と特性について学んでいきます。さまざまな事例を見ながら、「ホスピタリティとは何か」を考え、その答えを見出して行動に移すことを目指します。
1年~4年次 観光の情報デザイン
現代の観光において情報は重要な役割を果たします。SNSの発達により旅行者個人が発信する旅行情報が現代の旅行・観光にどのように影響を与えているのかを理解し、ICTの技術を習得します。さらに人に注目され、魅力のある情報デザインとはなにかを考え、実際に自分たちで動画を作成します。
1年次 観光韓国語
異文化理解には、言語によるコミュニケーションが欠かせません。この授業では韓国語の基礎を修得したうえで、飛行機内、空港、レストランなどの観光旅行において多く出会う場面での会話の基本を学びます。
1年~3年次 観光文化(ヨーロッパ)
観光文化学科では、様生な観点から各地域の文化を学びます。世界文化遺産を通じて、ヨーロッパの歴史について学びます。高校までの世界史とは違い、この授業では知識を覚えるのではなく、私たちとは異なる時代・地域に生きる人々がどのように生き、何を感じて、彼ら特有の文化を創っていったのか、について考えます。
1年~4年次 旅行事業論
旅行業やガイド業の成り立ちから市場の現状や課題について旅行業の基礎を学びます。そのうえで日帰りツアーや町歩きの校外学習を行いながら、自分たちでツアーを企画し、実際の価格の設定などを考え、学びを深めます。

就職・資格・進路状況

卒業生の就職・進路状況 ※2024年3月卒業生

就職率
91.5
就職率:就職希望者に対する就職者の割合
2024年5月1日現在
業種別割合
職種別割合
主な就職先(過去3年間)
APAホテル/HMKロジサービス/JR東海リテイリング・プラス/JR東日本情報システム/大塚商会/君津信用組合/筑波銀行/東京海上日動コミュニケーションズ/東武トップツアーズ/サンエー印刷/ジェイ・エス・エス/テラモト/日本ビルコン/富士川まちづくり/フジキン/富士屋ホテル/フェスタリアホールディングス/ホシザキ東京/みずほ証券/三井不動産ホテルマネジメント/三菱地所レジデンス/リクルート/良品計画 など
資格取得

取得可能な資格

国内旅行業務取扱管理者/全国通訳案内士/世界遺産検定/実用英語技能検定/TOEIC・TOEFL/観光英語検定/東京シティガイド検定/ホテルビジネス技能検定/温泉ソムリエ/MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)

資格取得状況 ※過去3年間

  • 国内旅行業務取扱管理者 3名(国家資格)
  • 世界遺産検定2級合格 3名
  • 世界遺産検定3級合格 6名
  • 東京シティガイド検定 1名
  • 宅地建物取扱士 1名
  • MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト) 5名

産学連携

活動目的

  • ・お客様によりよい商品を提供するために、企業や地域と一緒に考える。
  • ・観光の現場の本音に触れ、理論の実践を通じて実社会での経験値を高める。

SDGsリサイクルおもちゃプロジェクト「観光文化実践Ⅸ」

“持続可能なまちづくり実践”をテーマに東池袋エリアの“まちづくり”を推進する株式会社サンシャインシティと連携しました。受講生は、サンシャインシティが主催する“子供が遊び・学ぶことができる”イベント「サンシャインシティプレーパーク」において“地域の子供たちへ遊びを通じてリサイクルの大切さを伝えよう”をスローガンに学内で回収したペットボトルやキャップ、トイレットペーパーの芯といったリサイクル品を使用して子供たちと一緒にオモチャを作るワークショップを企画運営しました。
チーム毎の事前学修と準備を経て11/4,5の2日間にわたり多くの地域の方々を迎えることができました。受講生は、地域社会や事業者と関わりながら、企画運営では思い通りにならないことも臨機応変に対応することで、課題解決力、協働力、実践力を身に付ける機会になったことでしょう。
事後学修では、連携先のサンシャインシティのオフィスで成果発表会を行いました。「参加者を想像して企画をしていくというマーケティングの基礎が実践されていた。」「参加者の居住地や言葉などよく観察ができていた。」「失敗と改善を繰り返すPDCAサイクルを学生のうちから実践していくことは重要だ。社会に出ても同じ。」など労いと激励と言葉をいただくことができました。

学生がゼロから考えたリサイクルおもちゃ
校内で呼びかけてトイレットペーパーの芯を集めました
ペットボトルは回収したら洗浄をしっかりおこないました
当日は校章の入ったエプロンをつけて臨みました
地域の方々へホスピタリティを実践しました
一緒につくったオモチャは合計530個!
サンシャインシティのオフィスでの報告会
気づき学び、今後へのアクションを発表しました

ブルーベリープロジェクト「観光文化実践IX」

2〜3年生32名が参加し、東京都産プルーベリーのマーケティングに取り組みました。東京都日野市の農園、ネイバーズファームと提携し、東京都が生産量日本一を誇るブルーベリーのマーケティングを行いました。東京都は食糧自給率が低いうえ、東京都産の農作物は仕入れ値は高いもののブランドカが低いことから、デパートやスーパーにはごくわずかな商品しか出回らないという現状が分かり、持続可能なフードシステムを守るためには、消費者が「食を取り巻く環境に配慮した消費行動」を行うことが重要であると気づきました。そして東京都の人が東京都産の農作物を食べることが、農業や持続可能なフードシステム守るうえで重要であると考えました。そのため、東京都の人々に生産量日本一を誇るおいしい東京都産のブルーベリーを食べてもらいたいという思いが高まり、キャンパスのあるJR目白駅周辺のカフェ、3店舗のご協力を得て、期間限定で東京都産のブルーベリーを使用した商品を提供しました。プルーベリーは、学生が農園で収穫したものを使用しました。

植物肉プロジェクト「観光文化実践IX」

「観光文化実践IX」では、学科の講義で学んだことを観光ホスピタリティ産業で実践し、企業や地域との結びつきの中で社会人基礎力も含め、問題解決力や実践力を身に付けることを目的としています。
このプロジェクトは、「環境保護や健康増進につながる、おいしい植物⾁を広く世の中に広めること」を⽬的に、2021年4月より同学科の計16名が取り組みました。
授業では、植物肉をはじめとするプラントベースフードに関する講義や、飲食需要等に関する講義をグリーンカルチャーさんのご協力を得て行われました。
授業を進めるにつれて、「環境にも、健康にも美容にも良く、おいしい植物肉を広く世の中に広めたい」という思いが高まり、キャンパスのあるJR目白駅周辺の飲食店の協力を得て、期間限定で植物肉を使用したメニューを提供することが決まりました。
「Green Meat™」を導入する飲食店については、JR目白駅周辺店舗のコンセプトや客層等を鑑み、環境や健康に配慮している店舗を選定しました。
各飲食店へ植物肉を広めたいと考えるに至った経緯について、学生自身がデータを用いながらプレゼンテーションやメニュー提案を行い実現しました。
約1ヶ⽉の試験販売を⾏うだけではなく、来店者へのアンケート実施により植物⾁への意識や味の評価などのデータを収集することで、植物肉の更なる普及に向け、今後の活動やメニュー改善に活かしました。

ブライダルプロジェクト 「観光文化実践IX」

「観光文化実践IX」では、一般公募した新郎新婦のための本物の結婚式を実施しました。会場は重要文化財の自由学園明日館(みょうにちかん)。

春秋航空プロジェクト 「観光文化実践IX」

JR東日本 川口駅 駅からハイキングプロジェクト

JR東日本が各駅を起点に開催するハイキング&ウォーキングイベント「駅からハイキング」、京浜東北線川口駅を起点としたイベントに、1年生6名が参加しました。3日間で2,360名の方にご参加いただきました。

Interviewインタビュー

 

観光文化学科 NEWS

Newsの一覧はこちらから