基礎として日本史、アジア史、西洋史の各分野、そして古代から現代までを学んで視野を広げた上で、自分の関心に応じて好きな時代や地域の歴史を深く掘り下げてゆくカリキュラムを組んでいます。また女性の立場から歴史像を書き換える女性史や、革命と戦争の歴史、犯罪と刑罰の歴史など、斬新な方法や視点で歴史を捉える講義を豊富に揃えています。
教室での講義や書籍から歴史を学ぶだけでなく、博物館・美術館見学、史跡や街並みの探訪、歌舞伎やオペラ鑑賞など、学外に出て「歴史を体験する」機会を多く設けています。そのときに得た知識や感じたことが、その後の人生のどこかの地点で、過去・現在・未来について深く柔軟に考えることを促してくれるようになるでしょう。
少人数制で発表や質疑を重視する演習形式の授業を、全学年で行っています。そこで養われるのは、自ら史料や書物を調べて情報を選び、考えて自分の意見をまとめ、自分の言葉で発表する力です。これらの力は、将来日常のさまざまな場面で求められるはずです。つまり、歴史を学ぶうちに、社会で活躍するために必要な能力を身につけることができるのです。
大学で求められるのは、自ら調べ自ら考えること。書籍を探し、読んで理解し、自分で考え、意見をまとめ、文章を作成する。この一連の作業について、歴史的テーマを舞台にスキルを磨きます。それとともに、歴史的事象への見方や考え方を身につけ、高校までのような知識の丸暗記とは異なる姿をした歴史学の世界に入門します。
扱う時代も地域も異なる、さまざまなテーマの講義や演習を受けることで、歴史に関する視野を広げていきます。そうして見聞きした中から、自分が何に興味を持ち何を研究するのか、自らを見つめながら関心を絞り込んでいきます。同時に、古文・漢文や英語の文献を読む訓練をすることで、現代日本とは時空を異にする世界の人々の考え方に触れる力を養います。
時代・地域別に7種類設けられている演習(ゼミ)の中から、自分の興味関心に応じて複数を選択し、その分野を専門とする教員から研究の手ほどきを直接受けます。ここでいよいよ、自ら調べ自ら考える訓練が本格的に進められるようになります。一方で講義形式の授業も、前年までに比べて一層専門性が高くなり、自分が研究する上でのさまざまなヒントを吸収できます。
史学科生の大学生活の集大成は、何と言っても卒業論文です。半年から一年を費やし、20000字以上に及ぶ論考を作成します。一つのテーマについて研究し、自らの力で何かを見いだす。それを完成させるためには、読む力・考える力・書く力の全てが高い水準で要求されますので、これをクリアした暁には、必ずや社会のあらゆるポジションで活躍する能力が身についているはずです。
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