6月24日、日本史演習(1)(2)(3)(3年生の科目)は、国立能楽堂の能楽鑑賞教室に出かけました。
能と狂言を鑑賞して、日本文化を学ぼうという試みです。
最初にシテ方の長山桂三さんの「能楽のたのしみ」という解説がありました。
今年は初心者にも親しみやすい解説と感じました。でも三宅坂の解説も参考にして欲しいなと思います。
狂言は「文山立」。能は「船弁慶」。能の後半は、学生が思っている、静かで優雅に玄妙という能のイメージとは違ったのではないでしょうか。
壇の浦で死んだ知盛の亡霊が義経に襲いかかるのですから。早笛、舞働、キリと緊迫の舞台です。笛も乗っていました。
鑑賞教室はいつも大胆な省略をしますが、今回は中之舞がアゲハに続いて三段のあとの舞となりました。
舞台のあとは、「能楽入門」の展示を見ました。女性の面が年齢順で、変化が分かりました。
引率には、非常勤講師の、足利氏を研究する気鋭の若手研究者・谷口先生にもお手伝いいただきました。谷口ゼミのみんな、中世の文化を想像できましたか。
<最後に学生の感想を紹介します>
能楽というと難しいイメージがあったが、事前解説や字幕表示があり、思っていたよりもわかりやすかった。自分で行く機会がなかったので、良い経験になった。
狂言「文山立」はパンフレットで内容を把握して観たのですが、想像以上にコメディ感のあふれる話で面白かった。
「船弁慶」は、最後の知盛を退散させるシーンがとてもダイナミックで引き込まれました。
(西川)