★上橋菜穂子先生:文化人類学者、作家、川村学園女子大学特任教授。
「獣の奏者」のシリーズや「守り人」のシリーズなどの長編のファンタジー小説で知られ、
日本でも野間児童文芸賞など数々の文学賞に輝いています。
「守り人」のシリーズなどの著作が世界数カ国語に翻訳され、
上橋先生のファンは世界中に存在しています!
そして、2014年3月に、選考水準の高さから「児童文学のノーベル賞」とも言われる
「国際アンデルセン賞 作家賞」を受賞されました。
9月にメキシコシティー(メキシコ)で開催されるIBBY世界大会で行われる授賞式に出席される予定です。
そのさなか、今年も「児童文学」の集中講義が実施されました。事前に読んでおくように言われていた作品を
すでに読み込んでいた学生達。
児童文学の歴史に始まり、先生の文化人類学者としての幅広い見識と解り易いユーモアあふれるレクチャーに、
学生は、眼を輝かせ、真剣に耳を傾けていました。
さらに、学生が調べてきた作品についての共通点と相違点を発表しながら先生の指導のもと様々な意見が
引き出され、議論し、題材を読み解いていました。
また、「児童文学の魅力」や「子供が読むための児童文学」の描き方など解説されていました。
集中講義最終日、「本の嫌いな子供にどうやって本への興味を持たせるか」という題材で話し合われました。
今までの講義が刺激になり、学生からは、色々なアイディアや意見が出されました。
そして、授業が終わっても学生たちの中で議論は続いていました。充実した有意義な3日間だったようです。