こんにちは! 日本文化学科の森田直美です。今年もよろしくお願いいたします。 新春にふさわしく、豪華な屏風絵や絵巻が多く出品され、見ごたえ十分の華やかな展示でした。 古典文学と絵画は、とても深い関係にあります。文学が絵画を生み、また時には絵画が、新しい作品の解釈を生み出すこともあります。 私の講義では、時々そうしたことをお話していますが、今回、目の前で物語絵を見ることができ、大変よい学びの機会になったと思います。
学生の方々は熱心に作品を鑑賞し、力のこもった感想を寄せてくれましたので、下にいくつかご紹介します。 |
● 私が特に気に入ったのは、「扇面貼交画帖」です。 桃山~江戸時代のもので、草花や動物、そして『源氏物語』などが描かれた22枚の扇が、アルバムのように綴じられています。 とにかくインパクトのある金色で、ただならぬオーラを感じ、気圧されました。(R.I.さん) |
● 『伊勢物語 富士山図屏風』は、旅の主従と富士山だけが描かれたシンプルなものでしたが、画面端にひかえめに描かれた人物に対して、富士山がダイナミックで迫力があり、目を引かれました。(M.K.さん) |