こんにちは。
大学も秋が深まってまいりました。
キャンパスは、赤いジュ―タンをひき詰めたような装いです。
暦の上では、すでに冬ですが・・・
さて今回は、心理療法各論Iの授業を簑下教授がご紹介します。
この授業では、心理療法の基本であるロジャースのクライエント中心療法を学びます。
今回はプレイルームで構成的グループエンカウンターという、集団療法を実際に体験してみます。
1)最初は言葉を使わないで誕生日順にならぶというエクササイズ
2)出身地順に並ぶというエクササイズ
ここまで行なうと、初めてであった人もだんだんうちとけてきて暖かい元気な雰囲気になります。
そこで本題になります。
3)今回は、人生の色彩を探そうというワークを行ないました。
個人ワークで自分の過去の道のりの色を塗っていきます。つらかったことや悲しかったこと
楽しかったことなんでもいいので、その感情にあう色を過去の道にある箱や穴、花、山などを塗っていきます。
次は未来を同じように塗ります。
最後に3人組にわかれて、自分の道のりの色の意味や、たどってきたこと、未来への希望をかたりあいます。
そして、その感想をワークシートに書き込んでいきます。
4)最後にじゃんけん大会を行ない、クラスで一番強い最強クイーンと最弱クイーンを決めて集団療法を終わりにします。
このように普段はあまり考えない自分の人生を考えてみたり、他の人の色彩感覚、特に感情と結びついた色の使い方に気づきます。
ひとりも同じ色を使った人はいなかったし、暖かくて楽しい雰囲気の中で過去や未来の話、自分の人生の宝物について話し合いました。
他者と触れ合うことで本当の自分に出会うことがこのワークの目的です。
簑下成子