【授業紹介】臨床心理学実習Ⅱ(その2)

みなさま、こんにちは。

7月に臨床心理学実習Ⅱ(簑下教授)で「音楽療法」の授業のご紹介をしました。

8月には、その授業を生かし音楽療法を体験して頂く実習を近隣の病院で実際に行いました。当日の様子を簑下教授から解説して頂きました。


音楽療法 in 我孫子聖仁会病院 

川村学園女子大学心理相談センターのバックアップの下、心理学科の授業(臨床心理学実習II)で我孫子聖仁会病院のデイケアにおじゃまし、音楽療法を実施しました。30名集まってくださった利用者さんたちと季節のお話をしたり、昔のお話を聴かせていただいたりしながら暖かい雰囲気の中で実施できました。

まずは、ピアニストの渡辺かづきさんの紹介を兼ねて自作の美しい曲を独奏していただき、「幸せなら手をたたこう」でウォーミングアップをしました。次にトーンチャイムとベルを5音階(ペンタトニック)選んでひとりひとつずつ手で持って振り、音を鳴らします。ペンタトニックはでたらめで演奏しても3回繰り返すと不思議な事にメロディーになってきます。そのメロディーをピアニストが伴奏することで世界が広がり素敵な曲になってきます。

トーンチャイムを振って頂きました。

可愛らしい曲や壮大な曲、清らかな曲など利用者さんたちが鳴らしたひとつひとつの音が素晴らしい曲として生まれ変わっていく場に立ち会えることは援助者としての喜びです。そのように、バラバラだった心や苦しかった思いがほんのちょっと援助することで芸術的な美しさに変容していくという追体験ができる実習でした。

           文学部 心理学科 簑下成子(心理相談センター長)