【自由学園明日館で校外学修】観光文化(江戸・東京)

 本学科の授業「観光文化」では、アジア、アメリカ、ヨーロッパ、日本、江戸・東京の分野に分かれ、各地域を専門的に学んでいます。今回は観光文化(江戸・東京)で実施した校外学修の様子をご紹介します。
 観光文化(江戸・東京)は、東京観光財団が実施する「東京シティガイド検定」の資格取得を支援する授業で、今回、訪ねたのは、指定テキストにも登場する西池袋にある「自由学園明日館」です。


 「自由学園明日館」は、帝国ホテルを設計した建築家として知られるフランク・ロイド・ライドが手掛けた建築物として現存する貴重な場所であり重要文化財に登録されています。


 池袋駅メトロポリタン口から歩いて約10分という好立地でありながら閑静な住宅街にあり、本校の目白キャンパスからは山手線沿いに歩いても徒歩10分圏内という距離。授業時間内に訪問させていただきました。


 到着して、先ずは施設内を自由に見学。「学校法人 自由学園」は西池袋の地に創設後、その学校法人としての機能は別の場所へ移動し、当時の建物(校舎)を、株式会社自由学園サービスが多様な事業を展開しながら文化財として動態保存しているという点で先進的な取り組みが注目され続けています。


 見学後は館長から「文化財の保存と活用」というテーマで講義をしていただきました。創設のから保存にいたるまでの経緯から文化財を保存維持をするために必要な事業内容とともに苦労話まで、学生達も日頃の授業では聞くことのできない専門的なお話しに引き込まれていたようでした。そして、建築物を訪ねる旅や観光の魅力までもご講義いただき、今後、学生は、観光地を訪れた際、寺社仏閣をはじめ文化財に触れる機会があれば、館長の話を思い出すことでしょう。

 当日の館内はクリスマスの装飾が施され心があたたかくなりました。日頃は、セミナー、コンサート、懇親会などへの施設貸し出しや撮影で利用ができるそうです。そして、数年前に本学も授業の一環として参加させていただいたウェディングの会場としても人気です。
 文化財を保存維持しながら集客や事業展開を図ることの重要性や難しさを学ぶことができました。「自由学園明日館」様、ありがとうございました。(担当:山田  祐子)