教員と授業の紹介(3)山名順子

 近代文学担当の山名順子です。

 研究の専門分野は、近世後期の小説文学と近代日本文学です。主な研究テーマは近世後期の「読本(よみほん)」と呼ばれる作品群と、「山月記」を中心とした中島敦作品です。

 担当科目は、日本近代文学関連の講義と、教職科目のひとつでもある国語科教育法です。「近代文学概論」や「近代文学講義」では、過去に中学校や高等学校で教壇に立っていた経験を活かして、教科書教材となっている近代文学作品について主に授業をしています。 また、「日本文学と女性(近代)」では、女性学やジェンダースタディーズの視点から近代文学を読み解いています。

 私が担当する各科目では、実際に作品を〈読む〉ということを重視しています。中学校や高等学校の授業で「名前だけは聞いたことがある!」という作品に目を通すことで、意外な発見やあらたな疑問に行き当たることこそ、大学における「学び」の真骨頂であると考えているからです。

〈読む〉ことで見えてくる近代文学の新たな扉を、一緒に開いてみませんか?