公開授業「日本の伝統芸能(2)」【動画あり】

日本文化学科では、例年、外部講師をお招きし、また学外の聴講者も受付け、ひろく大学での授業にふれていただく公開授業を企画しています。※

今年度は10月2日(土)に日本文化学科「日本の伝統芸能(2)」という主に民俗芸能について講義する科目を公開授業としました。「日本の獅子舞大解剖!」と題し、日本の芸能全般に広く登場する獅子舞について2名の先生をお招きして徹底的に解説していただきました。また獅子舞に関する研究の話だけでなく、お二人の先生が関わってきた仕事や活動、すなわち芸能を今後どのように未来につないでいくのかという話もしていただきました。

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前半に講義していただいたのは、国立文化財機構東京文化財研究所・無形文化遺産部無形民俗文化財研究室長の久保田裕道先生です。久保田先生は神楽など日本の民俗芸能全般について調査・研究を続けてこられ、近年ではその実態が捉えることが困難な獅子舞について整理しようと獅子舞を追い求めて全国各地で調査をされています。全国の多種多様な獅子舞について、現地調査に基づく資料と写真・動画、エピソードを交えながら、これまでの研究を噛み砕いて講義していただきました。

久保田裕道先生

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後半の講義では、公益社団法人・全日本郷土芸能協会の小岩秀太郎先生にお話ししていただきました。小岩先生はご自身がシシ踊りの踊り手であります。獅子舞やシシ踊りは踊るだけでなく多様な儀礼がともないますが、そうした儀礼について、そもそもなぜシシと呼ばれる頭を被り踊るのか・・・踊り手ならではの視点で講義していただきました。

小岩秀太郎先生

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講義の後は講師の先生にお借りした地域と形態の異なる獅子頭を実際に触らせていただきました。材質や重さを直に感じたようで、「こんなに重たいなんて・・・」という声が聞こえてきました。

※今年度は新型コロナ感染症拡大にともない、学生のみ来校し講義を受けましたが、授業の様子をwebで公開する形といたしました。全編公開しておりますので、是非ご視聴ください。