教員紹介②尾見敦子先生

皆さん、お元気ですか。オンライン授業の始まりが「立夏」でした。桜から新緑、ツツジへと、キャンパスの自然を、今年は愛でる人がいなくても、確かに時を刻み、小満、芒種、いつの間にか「夏至」を迎え、本格的な夏の到来ですね。

今年は季節の節目を表す「二十四節気」がとても大切なものに思える、と話すのは、今回ご紹介する、音楽教育が専門の尾見敦子先生です。長年、海外と日本の音楽教育の比較研究に携わり、3年前に、北ヨーロッパ、バルト3国のエストニアの音楽教育の国民的行事「青少年の歌と踊りの祭典」を訪れました。北欧の人々が「夏至」到来の喜びをこれほどエネルギルッシュに表現することや、エストニアが世界有数の「IT立国」だということに、ステイ・ホームの期間に改めて気づかされたそうです。

音楽教育の国際会議で2017年(カナダ)には日本のわらべうたを、2019(マレーシア)には日本の江戸祭囃子を世界の音楽教育者に紹介した経験を、「芸術」「音楽」等のオンライン授業に活かしています。オンライン授業は想定外で、当初はICT技能の獲得に四苦八苦でしたが、海外に日本の良さを伝えたくて工夫して作った演奏動画やチャートが、おうち学習&一人学習に活きたというのは、ラッキー&ハッピーなことでした。残る回数で、オンライン授業の可能性を広げたいと思っています。年度内に間に合って、音楽室の本物の楽器で合奏できるオフ会ができるといいな、というのが合言葉です。