書道博物館見学

12月9日土曜日、アジア史演習(1)を受講中の史学科3年生は、台東区立書道博物館の見学に行きました。

 

特別展では、「あの人、こんな字!―歴史上の人物たち― 【中国編】」と題し、秦の始皇帝の時代から近世に至るまでの著名人が遺した書を特集していました。唐の玄宗や清の乾隆帝といった歴代皇帝から、王羲之や顔真といった書道家、諸葛孔明・李白・王安石・康有為といった政治家や知識人まで、高校世界史の教科書にも出てくるような有名人の筆跡がずらっと並んでいて、歴史の彼方へと誘われるようでした。

 

一方常設展には、殷王朝の時代の甲骨文字から、周代の青銅器銘文、南北朝時代の石碑や仏像など、3000年間にわたる漢字の歴史と変遷が一目で分かるような文物が並んでいます。単に文字そのものを見られるというだけでなく、文字が入っている当時の遺物に接することができるので、こちらだけでも十分に圧倒されます。

 

書道博物館は個人コレクションを基礎として開館した小さな博物館ですが、サイズの割に中身は大変充実しています。館内に貼られた注意書き(例えば「手を触れるな」「写真を撮るな」などといった、アレです)が、大変ユーモアあふれた文面になっているのも楽しみの一つです。どんな文面かは、行ってのお楽しみ♪

 

引率者としては、「少々マニアックな博物館だけど、楽しんでもらえるかな」と心配でしたが、全然OKでした。

                                                                                                                                                                                        by J.T.