12月の日本文化実技「茶道」・「華道」・「日舞」の授業風景

 

 日本文化学科の12月の近況報告(1)では、「卒業論文提出」と「文楽鑑賞教室」についてご紹介しました。

 今回は「日本文化実技」の授業から、「茶道」では「懐石」、「華道」では「生花のX’masリース」、「日舞」では「お引き摺りを着て舞う」をご紹介します。

・「日本文化実技(茶道)」 ~「懐石」~

 今年度の最後の授業では「懐石」の席での作法を体験しました。箸の置き方から器の持ち方、頂く順番、頂いた後の器の処し方などを学びました。

懐石では、まずご飯から頂きます。
ここではお酒に見立てたお水で。

礼儀をもって接することの意味を,体験を通じて改めて考える良い機会となったことでしょう。

 ・「日本文化実技(華道)」 ~ 「生花のX’masリース」

 生花でX’masリースを作れるなんて、ステキですね。花材は、深紅のバラとカーネーションとヒペリカムと松ぼっくりとヒムロ杉と雪冠杉です。

リース台(オアシスリング)に水をたっぷり含ませて、開始!
クリスマスと言えばもみの木ですが、ここでは2種類の杉の葉を用いました。
マツボックリは欠かせないですね。
青山流副家元の園先生が直にご指導してくださいます。

完成 「私の手作りX’masリース」!

 

 

・「日本文化実技(日舞)」 ~「お引き摺りを着て舞う」

「お引き摺りのきもの」とは、裾の丈が長く、裾を引き摺って舞います。女性ならば、一度は袖を通して長い廊下をゆったり歩いてみたいと思うのでは!

ご指導下さるのは西川流の西川祐子先生。お父様は人間国宝の西川扇蔵先生です。
腕の持って行き方・手の仕草のご指導を受けています。
この日は「お引き摺りのきもの」の着付けも教えて頂きました。
美しい袖の持ち方を教えて頂いています。
舞いは、4月からずっとお稽古を続けてきた「藤娘」の中の端唄「潮来出島(いたこでじま)」です。

 日本文化学科の選択必修科目である「日本文化実技I~VI」は、

「書道」・「日本舞踊」・「茶道」・「華道」・「日本画」・「能の仕舞・謡い」の6科目が開講されています。

(「華道」と「能の仕舞・謡い」は隔年開講です。)4年間で3科目以上を選択、勿論6科目すべてを履修することも出来ます。

 1年間、「書」や「生け花」、「茶の湯」、「日舞」、「能」に向き合い、学び、体験します。日本人の嗜み(たしなみ)として知っておく、更にはこれを機に深めて行けるのであれば、嬉しいことです。