【新刊書 紹介】 蓮見元子 編著  北原靖子・尾見敦子・藤川志つ子・伊藤明芳・竹内真悟・百瀬容美子・荻本 快・蓮見 喬 著

 

本書は、乳児期から高齢期に至るまでのヒトの発達過程のなかで、さまざまに起こる心や行動上の問題、および、それらに対する心理・教育・保育・医学からの支援について解説したテキストです。心理学科で、3年次の「障害児心理学」「発達臨床心理学」のテキストとして使われています。また、来年度から施行される国家資格「公認心理師」の科目「障害者(児)心理学」「福祉心理学」にも対応できる内容となっています。

臨床心理学を学ぶ学生にとって、乳幼児期から児童期に関しては「障害や発達の問題」の理解、青年期から成人期に関しては、「自我同一性の獲得の問題」の理解、高齢期では機能の低下に伴う「認知症などの問題」の理解が、鍵となります。

本書では、今日の高齢社会において、生涯発達や臨床の心理学を学ぶことを通して、「自分らしい」「これからの世界にふさわしい」自己実現の在り方を模索する、いわゆるアクティブ・ラーニングへの素材が詰まっています。

手に取ってご覧いただければ幸いです。