国際英語学科の3年生セミナーをご紹介します。
今回は、菱田信彦先生の3年生セミナーです。
では、菱田先生からご紹介いただきましょう。
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菱田ゼミでは、イギリスのファンタジー作品について、それが書かれた時代背景をふまえながら考察しています。今年の前期には、『不思議の国のアリス』と『ピーターラビットのおはなし』について論じた英語の論文をみんなで読みました。
じつは、アリスの冒険は、大人に対する抵抗や駆け引きを身につけて成長していく少女の物語として読むことができます。また、ピーターの行動を束縛しようとする母親や、ピーターを捕らえようとするマクレガー氏の姿には、抑圧的だった両親に対する作者ポターの密かな反発が示されています。
こういう視点から作品を読むと、イギリスの社会や文化、そこに暮らす人々の考え方や感じ方について、いろいろと新しい発見があります。
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物語の新たな扉がひらく、そんな音が聞こえてきます。あなたの知らないイギリスをのぞいてみませんか?
(A. Koizumi)