【授業紹介】犯罪心理学「詐病」(サビョウ)について

 みなさん、7月もとうとう半ばに入りましたね。

学生の皆さんは、そろそろ試験やレポート提出の期間でしょうか?

暑さに負けず、がんばりましょう。

今回の授業紹介は、「犯罪心理学」から特別講師の小畠先生から「詐病」(サビョウ)についてお話を伺いました。

 

 授業のはじめに、簑下先生から特別講師の小畠秀吾先生(国際医療福祉大学大学院)の紹介があり、続いて小畠先生から「詐病について」の貴重なお話をして頂きました。

 先生は、司法精神鑑定を20年余り継続して実施し、これまでに300件以上手がけられました。

また鑑定後の触法精神障害者のアフターケアーにも携わっていらっしゃいます。さらに性犯罪者のグループ療法を実施するなど日本の犯罪学のパイオニアです。

 今年から本学大学院の犯罪心理学特講の集中講義も担当してくださいます。

さて、今回は、司法精神鑑定で出会った詐病者(精神病のふりをして受刑を免れようとする人)の実例と、昔日本で起こった有名な三芸プロの詐病事件の詳細などを解説してくださいました。

「詐病」について解説する小畠先生と熱心に聞き入る学生達

また、統合失調症患者の逆詐病(疾病隠匿:病気を隠そうとする)、拘禁反応(単調な閉鎖空間で健康な人にも起こりうる幻覚妄想状態)などの詐病と似ている症状についても紹介してくださいました。

学生達も実例を交えた講義に興味を持ち熱心にノートをとっていました。