及川先生がこれまでの研究をまとめられ、『偉人崇拝の民俗学』(勉誠出版)として刊行なさいました。
及川先生は民俗学の立場から「人の神格化」と「偉人顕彰」のご研究に取り組んでおられます。
本書には歴史上の人物がたくさん登場するようで、大河ドラマや『戦国BASARA』への言及もあるとか!
興味のある方はぜひ手にとってみてください。
【目次】
はじめに
序章 研究史の整理と本書の方法
第一部 近代日本の神格化と偉人化をめぐる世相
一 章 「顕彰神」論―楠木正成の表象史から
二 章 偉人化される死者たち―近代の贈位をめぐって
第二部 神格化と偉人化の実態
一 章 郷土の偉人の変容―山梨県における武田信玄祭祀の近世と近代
二 章 偉人の発見―大岡忠相墓所の史蹟化と贈位祭の検討から
三 章 伝説にみる偉人の神秘化と権威―信玄・家康伝説を中心に
第三部 現代社会における神と偉人
一 章 神・偉人の観光資源化と祭礼・イベント―大岡越前祭と信玄公祭り
二 章 教育資源としての神・偉人―赤穂市における義士教育を中心に
三 章 歴史上の人物をめぐる想起と語り―マスメディアと性差という観点から
四 章 子孫であるということ―その立場性をめぐって
終 章 本研究のまとめと今後の課題―民俗学的歴史認識論に向けて
参考文献一覧
初出一覧
おわりに
索引
詳細は以下から↓
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『中外日報』に掲載された及川先生のインタビュー記事はこちら→新聞記事PDF