【授業紹介】国際コミュニケーション(イギリス研修)を体験して

国際コミュニケーション(イギリス研修)を受講している心理学科4年のSさんに、研修旅行の様子をレポートしてもらいました。


 

イギリス研修を終えて―コミュニケーションの観点から―

 私は、国際コミュニケーション(イギリス研修)という授業を履修し、夏期休暇中の3週間を利用してオックスフォードへ語学留学して参りました。この授業では、英語は勿論、イギリスの社会構造や文化を勉強します。渡英前には事前指導として、国際英語学科の先生から講義を受け、夏期休暇中に実際に英国へ行きます。更に、事後指導として研修の体験をもとに英語でスピーチを行います。

現地ではオックスフォードの一般家庭にホームステイし、イギリスの食文化や習慣を肌で感じました。そして、平日はCIEオックスフォードが主催する英語研修プログラムに参加し、休日にはパブに行ったり、ロンドンへ観光に行ったりしました。

上記の写真は、授業が行われたレディーマーガレットホール  町の中心から徒歩15分のところにある緑豊かなカレッジです。
天気の良い日は外で勉強しました。イギリスは日差しは強いけれど、湿気がな く、とても過ごしやすい気候でした。とても開放的な気分で楽しく勉強ができ ます。

語学学校では、サウジアラビアやイタリア、モロッコなど様々な国の方々と一緒に英語を学び、イギリス以外の文化にも触れることができました。なお、授業はクラス別に受けるので、自分の英語力にあった授業を受けることができます。

研修で最も印象に残ったのは、外国人の感情表出の豊かさです。授業中、外国の方々は先生の言葉に対して素早く気持ちを動かし、感情や考えが先生に伝わるよう言葉と表情を使って自らきちんと反応します。何より、英語が伝わるかどうかという恐れを持たずに、大きな声で懸命に自分の意見を伝達しようとします。よって、日本での英会話の授業とは比べられないほどの積極性・能動性が必要でした。また、外国の方々は見知らぬ人と道ですれ違っても、無言で会釈するのではなく、一瞬で笑顔作り「Excuse me」と声をかけます。

ヨーロッパには「人は皆同じボートに乗っている」という諺があります。ヨーロッパは移民が多く、様々な言語や文化が混在してきました。そのようななかでも、他者の協力を得て自分の要求を通すためには、まず他者を信用し、自分の気持ちを伝達してみることが重要であったのだろうと考えます。

言葉は人とコミュニケーションを取るために使う道具です。道具は持っているだけでは意味がありません。英語を理解できるだけでは何もできないのです。しかし、本研修では、英語を使うために必要なこと、すなわち他者を信用し、自分の気持ちや意見を伝達してみようとする姿勢を体得することができました。

人生を変える素晴らしい経験ができたと思います。

                                     心理学科4年 S