授業紹介:交流の歴史 古代ローマ帝国の諸相

今回の授業紹介は高橋亮介先生の「交流の歴史」です。

 

この授業で取り上げるのは古代ローマ帝国です。イタリア半島中部の都市ローマから発展したローマ帝国は地中海全域を支配下におき、紀元後1—2世紀には繁栄を誇りました。

 

「ローマの平和」と呼ばれる帝国最盛期に、いかなる人々や品々が行き交い、どのように生活スタイルや思想が伝わっていったのか。皇帝や貴族、兵士、商人、奴隷といったローマ帝国を生きた様々な人々の動きを追いながら、古代ローマ文明の特徴を掴もうというのが、この授業のねらいです。

 

 

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ローマのコッロセオ 古代ローマの象徴とも言える遺跡です

 

 

同時に歴史を研究する上で避けて通れない、史料(過去の人間が残したもの)にどう接するべきかも考えていきます。古代ローマ人の中には当時の出来事を記した歴史家もいましたし、石や金属板に様々な内容の文章を刻み、他人の目に止まるところに掲げた人も多くいました。彼らが残した史料からいかなる情報を読み取ることが出来るか。さらに、そこに何らかの脚色や誇張は含まれていないかを、みんなで史料を読みながら検討していきます。

 

 

古代ローマのみならず、古代から現代に至るまでのヨーロッパの歴史を専門的に学べるのが川村の史学科の大きな特徴です。

 

次回の6月21日(日)のオープンキャンパスの体験授業では、金尾健美先生が「戦争は百年も続いた? 英仏百年戦争再考」、生井澤幸子先生が「ヒトラーを動かした都市ハンブルク」という講義を行い、それぞれ中世ヨーロッパと20世紀のドイツについてお話しします。

 

在学生や教員と個別に話をする機会も設けていますので、興味を持たれた受験生、高校生、保護者の皆様はぜひ我孫子キャンパスにいらしてください。