授業紹介:地誌学 日本とドイツの都市

今回の授業紹介は、生井澤幸子先生の「地誌学」です。

 

生井澤先生曰く、「地誌学の課題は、地域の個性を知ること。そして、これこそが、地理学の真髄でもあります」。この授業では前期に日本の都市を取り上げ、そして、後期にはドイツの都市を対象としています。都市の空間的な構造、つまり様々な施設や建物の配置、河や海などの周囲の自然環境との関わりから都市の特徴を掴んでいきます。

 

授業で扱われるのは現代の都市ですが、いうまでもなく、それぞれの都市の特徴は、それまでの歴史が積み重なってできています。日本の都市の個性を知るには近世史を、ドイツの都市の個性を知るには中世史を学ぶのが大事ということで、時には都市のあり方を時代をさかのぼって考えていくこともあります。

 

ドイツの都市の中でも大きく取り上げられているのがハンブルクとブレーメンです。どちらも港町で、中世の北海・バルト海貿易の主役であったハンザ同盟の一翼を担いました。ハンブルクは機を見るに敏、ブレーメンはじゃじゃ馬のようだと先生は仰りますが、こういった都市の個性が気になった方は是非、地誌学の授業に参加してみてください。

 

 

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ハンブルクの町並み