高津純也先生が編集・執筆に参加した書籍、中国出土資料学会編『地下からの贈り物 新出土資料が語るいにしえの中国』(東方書店、2014年) が出版されました。
古代中国の歴史や思想の研究は、『史記』など書物として書き継がれてきた伝来史料に基づいてなされてきました。しかし古代の人々が文字を記し、図像を表した甲骨や青銅器、木簡、竹簡が近年大量に発見されています。こうした新出土資料は古代中国についての新しい情報を提供しているのです。
『地下からの贈り物』は、この新出土資料の魅力を伝えるべく、およそ50人の専門家が筆を執ったエッセイ集です。高津先生は、春秋時代の青銅器が出土した遺跡を紹介する「宝鶏県太公廟と梁帯村芮国墓地(陝西省)」をお書きになっています。
それぞれの章は短く、いずれも読みやすいので、是非手に取ってみてください。