芸術鑑賞会(オペラ『蝶々夫人』観劇)

4月26日に二年生を対象とする芸術鑑賞会を実施しました。今年は上野の東京文化会館でオペラ『蝶々夫人』を観ました。

 

このオペラは、長崎で芸者として身を立てる没落した武家の娘、蝶々さんと、この地に赴任したアメリカ海軍士官ピンカートンとの悲劇的な結末を迎える恋愛を描いたものです。史学科の学生にとって興味深いテーマだったのではないでしょうか。

 

オペラを鑑賞するのは初めてという学生たちも多かったようですが、彼女たちはどのような感想を持ったのでしょうか。いくつか紹介します。

 

・演目の名前を聞いたことはありましたが、実際のストーリーは知らなかったので、とても斬新に感じました。ピンカートンと蝶々さんの結婚という場面でも2人の想いの温度差を感じることができました。音楽との調和も大変良く、その場面場面で雰囲気ととてもうまく醸し出していたと思います。

 

・台詞を全て歌にしてしまうなんて、違和感があるに違いないと思っていました。しかし、いざ観てみたら、そんなことは全くなく、シーンに合わせて曲調が暗くなったり明るくなったりコロコロ変わっていくので、とても面白かったです。

 

・オペラというのは歌ってばかりで背景セットなどはあまり凝らないと思っていましたが、『蝶々夫人』の背景セットは和風の障子や畳、桜の木なども忠実に再現してあって、情景が目に浮かぶようでした。

 

・オペラを観たのが初めてだったので、会場に入った時から会場の雰囲気に驚きました。テレビなどで観るよりも、生のオーケストラが聴け、役者さんの芝居の迫力を感じることが出来ました。

 

・演奏と歌がぴったり合っていたところが良かったし、演劇と同じく奥行きをたっぷり使って演じていたが、演劇とは異なり、歌の抑揚での表現力が良かったです。

 

・イタリア語の歌に最初は戸惑い、台詞も字幕を通してでしか理解できなかったが、物語と同時にイタリア語独自の軽快な発音を楽しむことができました。 

開演前の会場入り口

開演前の会場入り口

終演後の集合写真

終演後の集合写真