人文科学研究科の概要

目的

 川村学園創立の精神に則り、高度にして専門的な学術の理論及び応用を教授・研究し、清深な学識と研究能力を養うことによって、広く文化の向上進展に寄与することを目的とします。
 現代社会には、諸問題に対して未来を予見し、深く真摯に考究し、問題解決能力を備えた指導的役割を果たす人材育成が、最も緊要であります。本大学院は、これに応えるべく、高度な専門性を持つ職業人の育成や研究者の養成、さらに意欲ある社会人の再教育を行うカリキュラムが設定されています。
 本大学院は、「心理学専攻」「教育学専攻」「比較文化専攻」の3専攻で構成される大学院です。「心理学専攻」、「教育学専攻」は修士課程、「比較文化専攻」は博士課程(前期・後期)が設置されております。
 学界の重鎮・一流・気鋭の学究を擁し、最新の設備と教育機器さらに豊富な図書資料を用いて、院生一人ひとりの個性・特性を尊重しつつ、教員スタッフによる熟練した指導が展開されています。
 

標準修業年限

 標準修業年限は、心理学専攻、教育学専攻の修士課程および比較文化専攻博士前期課程(修士)は2年、比較文化専攻博士後期課程(博士)は3年とします。なお、在学期間は修士課程および博士前期課程では4年、博士後期課程では6年を超えることができません。
 

修了要件

 心理学専攻、教育学専攻の修士課程および比較文化専攻博士前期課程では、2年以上在学し、30単位以上修得し、かつ必要な研究指導を受けたうえ、修士論文を提出してその審査および最終試験に合格した者に修士の学位を授与します。(ただし、在学期間に関しては、本大学院が特に優れた研究業績を挙げたと認める者については、当該課程に1年以上在学すれば足るものとします。)
 比較文化専攻博士後期課程では、3年以上在学し、14単位以上修得し、かつ必要な研究指導を受けたうえ、博士論文を提出してその審査および最終試験に合格した者に博士の学位を授与します。(ただし、在学期間に関しては、本大学院が特に優れた研究業績を挙げたと認める者については、当該課程に1年以上在学すれば足るものとします。)
 
本大学院において授与する学位は次のとおりです。
専攻 学位の種類
心理学 修士(心理学)
教育学 修士(教育学)
比較文化(前期) 修士(文学)
比較文化(後期) 博士(文学)
 

入学定員/収容定員

専攻 入学定員 収容定員
心理学 10名 20名
教育学 5名 10名
比較文化(前期) 5名 10名
比較文化(後期) 3名 9名
 

役職教員

学長 西川 誠
副学長 鵜沼 秀行
研究科長 鵜沼 秀行
心理学専攻長 佐藤 哲康
教育学専攻長 加藤 美由紀
比較文化専攻長 高山 啓子
 

図書館(「黄鶴館」)

 図書館は、院生にとって欠かせない文献・資料を総合的に収集・保存・提供するいわば「知の殿堂」であり、利用者である院生をあたたかく迎えてくれます。
 蔵書冊数は約236,000冊、視聴覚資料は約14,500タイトルです。本学と時期を同じくして設立された大学図書館としては、格段な蔵書冊数を誇っています。とくに、院生が有効に利用できるよう、次のサービスを行っています。
(1) 貸出冊数・期間:10冊 1か月(延長手続き制度あり)
(2) 文献探索ガイダンス:毎年度実施
(3) レファレンス・サービス
司書は、あらゆる資料に関する相談に応じます。本館に求める資料がない場合は、図書館相互利用制度により、外部機関を紹介すると同時に、必要あればその資料を取り寄せます。
 

教育職員免許状

本大学院において取得できる教育職員免許状の種類・教科および認定課程は、次のとおりです。
免許状の種類および教科 認定課程
としての専攻
基礎資格および修得単位数
高等学校教諭専修免許状(公民) 心理学専攻 修士の学位を有し、本大学院における教科
および教職に関する科目24単位
小学校教諭専修免許状 教育学専攻
中学校教諭専修免許状(英語) 比較文化専攻
高等学校教諭専修免許状(英語)
中学校教諭専修免許状(社会)
高等学校教諭専修免許状(地理歴史)
* 専修免許状を取得しようとする場合(申請手続きについては別に定められている)、専修免許状と同一教科の「中学校教諭一種免許状」あるいは「高等学校教諭一種免許状」をすでに取得していることを原則とします。
 

公認心理師

 公認心理師法第7条に則り定められる「区分A」に従い、本大学院において施行規則第2条で定める科目を履修することにより「公認心理師」の受験資格を取得できます。(他「区分」に対応できる場合もあります。応相談。)
 

臨床心理士第1種指定大学院

 本大学院心理学専攻臨床心理学領域は、財団法人日本臨床心理士資格認定協会から平成21年4月1日より「臨床心理士第1種指定大学院」の指定になりました。
 臨床心理士学領域の院生が、次の要件を満たし、(財)日本臨床心理士資格認定協会の「臨床心理士」の受験資格を取得できます。
(1) 指定された専攻・課程(領域・コース)の修士課程を修了していること。
(2) それぞれ指定の26単位以上修得していること。
(3) 修士論文が臨床心理学に関すること。
 

奨学金

(1) 川村学園奨学融資金制度
 在学中に経済的理由のため、学業を継続することが困難になった場合に貸与を受けられる本学園独自の奨学制度です。その種類には、第I種から第IV種まであります。
(2) 日本学生支援機構奨学金制度
 人物・学力ともに優秀でありながら、経済的理由のために、修学困難になった場合に貸与を受けられる奨学金です。学長の推薦があり、日本学生支援機構において審査・選考された院生に対して貸与されます。