4年間の学び

学びのポイント

1年次

1年次は初めての経験が多い学年です。まず紹介するのは、大学生生活を充実したものにするために必要なアカデミックスキルを学ぶ科目です。基礎ゼミや情報リテラシーという科目では、貸与のタブレット端末を積極的に使って勉強します。もうひとつ重要なのは、観光文化学の専門教育のための基礎知識を学ぶ科目です。例えば観光概論では、観光の起源や歴史を振り返りながら、現代の観光のあり方に関する幅広い知識を身につけます。

2年次

2年次には多くの専門科目が始まります。中でも学科の特徴である観光文化実践と入門ゼミを紹介します。観光文化実践は教室で理論を学び、教室外で実際の現場を学びます。実践授業では、例えば東京で人気のある集客施設や、ホテルなどのおもてなしの現場を実際に訪問して、教室での理論の理解を深めます。後期に始まる入門ゼミでは、それぞれの学生の関心のあるテーマを専門的に学ぶためのスキルを身につけます。ゼミ合宿では自分たちの関心のあるテーマについて真剣にディスカッションして、さらに知識を深めます。

3年次

観光文化学のいろいろなことが理解できるようになる学年です。3年次には資格取得を支援する授業も多くあります。例えば「旅行業務取扱管理者」という難易度の高い国家資格は、毎年2、3年生を中心に合格者が出ています。この国家資格の取得を支援する授業も行います。また2年生以降の様々な授業で、TOEICや世界遺産、コンピュータ関連などの民間の資格取得を支援しています。関心のある資格をいろいろ取得して、学生時代を充実したものとします。

4年次

4年間の集大成として卒業研究を進めます。卒業研究とともに、就職活動も大切です。本学科では3年次までに実践科目を中心にインターンシップを支援しています。自分の関心ある業界でインターンシップを経験しながら、実践科目の単位も取得します。培ってきた社会人基礎力を生かして、就職活動を行います。卒業研究はそれぞれの関心に従って、温泉、地域振興、SDGs、オリンピック、アイドルなどのファン・ツーリズムなど多彩なテーマに取り組みます。

カリキュラム

人材育成目標

インバウンド対応力に優れた、ホスピタリティ産業で活躍できる人材の養成。

カリキュラムの特色

観光および観光文化に関する幅広い知識を修得します。専門教育科目として観光基礎、観光文化、ホスピタリティ、観光外国語、観光実践の5 つの領域を学べます。ゲスト講師による授業、現地視察を行う授業など多彩な授業があります。

カリキュラムは2024年度のものです。
掲載内容については変更する場合があります。 *必修科目

カリキュラム

主な開講科目

1年次 【観光文化総論】

伝統文化や文化的な景観は、多くの人々を惹きつける観光資源です。観光産業にとって欠かすことのできない「文化」に焦点を当て、世界各地の事例を踏まえ、文化がどのようにして観光資源となったのかを一緒に考えましょう。

1年次 【ホテル・マネジメント論】

観光に欠かすことのできない宿泊施設であるホテルについて、産業の歴史を振り返り、世の中のどのような要望に対して姿を変えてきたかを読み解きます。また、身近なホテルから高級ホテルまで多くの事例を挙げながら、経営の特性について学びます。

1年次 【ブライダル事業論】

結婚式と結婚披露宴は人生の重要なイベントの一つと言えます。その目的や内容など、近年の傾向についてデータから読み解くとともに、ブライダル事業者の経営上の工夫や、ウエディングプランナーの仕事についても理解を深めていきます。施設見学も楽しみの一つです。

2年次 【観光心理学】

私たちの生活にはいろいろな楽しみが必要です。旅先での経験やホテルなどでのおもてなしは人生の中の大切な思い出です。授業では日本人の観光行動の変遷と観光業の発展に関連した行動や心理について、自分の日常例に照らし合わせながら理解し、これらの人間の行動を説明する心理学理論を学びます。

2年次 【観光英語特講Ⅰ】

ホテルや空港などの観光の現場でおもてなしをするためには、異文化理解とともにコミュニケーションが重要な役割を果たします。授業では、航空会社で客室乗務員が接客時に使用する英語を理解することで、海外からのお客様に対して英語で丁寧に対応できる能力を養います。

2年次 【世界遺産(1)(2)】

万里の長城、ガラパゴス諸島、ヴェルサイユ宮殿、厳島神社、富士山、原爆ドームなど、国内外の世界遺産について、地理、歴史、宗教、自然、文化といった幅広い視点から学びます。世界遺産検定2級の合格を目指します。

3年次 【コンシェルジュ論】

ホテルに宿泊するお客様のあらゆる困りごとや相談に対応するコンシェルジュという職種について、その歴史を辿り、高級ホテルのコンシェルジュの仕事のあり方について学ぶだけでなく、あらゆる観光施設での真のおもてなしについて考える科目です。

3年次 【観光文化実践Ⅸ】

産学連携の科目です。これまで、本物の結婚式を学生が企画・運営したり、広島や北海道の旅行商品を企画して実際に旅行会社から販売したりと多彩なチャレンジをしてきました。2021年度は植物肉のベンチャー企業、2022年度は東京の農園と連携し、目白の飲食店で植物肉やブルーベリーメニューの提供を行いました。

3年次 【景観論】

景観の保全や利用に関する制度や考え方を学び、観光資源として景観を活用している地域の「景観まちづくり」を考察します。景観とバリアフリーの問題、自然景観や歴史的景観をいかしたまちづくり、レトロな商店街の景観まちづくりの事例などを取り上げます。

3年次 【旅行業務取扱管理者講座(2)】

旅行業の国家資格、国内旅行業務取扱管理者試験に合格するとともに、総合旅行業務取扱管理者試験の科目免除の資格取得を目指す科目が旅行業務取扱管理者講座(1)、(2)、(3)です。(2)ではその中でも難しいとされる国内旅行の運賃計算などを扱います。

卒業論文について

研究テーマ

〜観光地における二次交通の役割と将来性
-観光型MaaS導入による新しい観光形態-〜

私は観光に関する現象を幅広く学びたいと考え、観光社会学を中心としたゼミに所属していました。学びの中で観光振興などに興味を持つようになり、観光客の誘致を図るには「交通」の充実が関わってくるのではないかと考え、卒業論文のテーマを選択しました。研究では、二次交通についての課題や事例を用いた解決方法を提案するだけでなく、IT社会を見据えた観光×ITといった新しい観光形態に着目し、地域活性化における新たな可能性を考えることも目的としていました。

U.I

2023年3月卒業

研究テーマ

〜観光地における二次交通の役割と将来性
-観光型MaaS導入による新しい観光形態-〜

U.I

2023年3月卒業

私は観光に関する現象を幅広く学びたいと考え、観光社会学を中心としたゼミに所属していました。学びの中で観光振興などに興味を持つようになり、観光客の誘致を図るには「交通」の充実が関わってくるのではないかと考え、卒業論文のテーマを選択しました。研究では、二次交通についての課題や事例を用いた解決方法を提案するだけでなく、IT社会を見据えた観光×ITといった新しい観光形態に着目し、地域活性化における新たな可能性を考えることも目的としていました。

研究テーマ

〜「ホテル」という新しい価値の創出 ホテル業界の今後の在り方〜

私が卒業論文の制作にあたって行ったものは、実地調査です。2つのホテルに実地調査を行いました。1つはホカンスができるホテルでSNSで話題になっているホテル、もう1つは元々のチェックイン・アウトが遅く、私達のような若い人にとって遅い時間までゆっくりすることができるホテルでした。この2つのホテルに宿泊し、どのような違いがあるのか、どの点が私達若い世代に人気なのかを調査しました。このテーマを選んだ理由は、元々ホテル自体に興味があり、このコロナ禍でどのようにしてホテルを運営してきたのか、その大きい理由は何なのかを知りたいと思いこのテーマに決めました。

M.T

2023年3月卒業

研究テーマ

〜「ホテル」という新しい価値の創出 ホテル業界の今後の在り方〜

M.T

2023年3月卒業

私が卒業論文の制作にあたって行ったものは、実地調査です。2つのホテルに実地調査を行いました。1つはホカンスができるホテルでSNSで話題になっているホテル、もう1つは元々のチェックイン・アウトが遅く、私達のような若い人にとって遅い時間までゆっくりすることができるホテルでした。この2つのホテルに宿泊し、どのような違いがあるのか、どの点が私達若い世代に人気なのかを調査しました。このテーマを選んだ理由は、元々ホテル自体に興味があり、このコロナ禍でどのようにしてホテルを運営してきたのか、その大きい理由は何なのかを知りたいと思いこのテーマに決めました。

卒業研究テーマの一例

  • 食による地域活性化:B級ご当地グルメの事例研究
  • 銭湯を活用した地域活性化
  • 観光と信仰との関わり
  • 日本人と湯治の関係
  • 観光における女子学生のSNS行動
  • コロナ禍における観光行動
  • スポーツにおけるファンツーリズム
  • ミュージックツーリズムの可能性
  • SDGsとブライダル
  • 東京ディズニーリゾートのホスピタリティ