築舘ゼミでは10月12日に岐阜県揖斐郡にある、たねのしずく研究所において、「茶の実」を収穫する学外研修を実施しました。
早朝、東京駅を出発してたどり着いたのは、「岐阜のマチュピチュ」と呼ばれる山の上にある茶畑でした。

かまぼこの形にしっかり管理されている茶畑の横に、背丈ほどに大きく鬱蒼と茂った茶の樹がありました。
日本全国には、放棄されている茶畑が増えつつあり、ここもその一つです。

茶の樹はツバキ科の植物ですので、茶の樹をかまぼこ型に整える「仕立て」をせずにそのまま成長させると、可愛らしい花が咲き、実がなります。
この茶の実から搾油した茶の実油(Tea seed oil)は、化粧品や食品に利用されています。

築舘ゼミでは、この茶の実の収穫を体験させていただきました。
長靴をはき、ズボンは靴下の中にいれて肌を出さないようにし、ヒルや虫対策のスプレーをして、生茂る樹の中に入っていきました。
写真は、少し足場が良く、茶の樹もそれほど高さのない場所で撮影していますが、実際は背丈より大きな茶樹を分け入っての収穫作業で、全身は茶の花粉で黄色くなり、想像していたよりも大変でした。

収穫した実は2週間ほど乾燥させ、その後に搾油をします。今回は特別に搾油の工程も見学させていただきました。
たねのしずく研究所の皆さまには大変お世話になりました。貴重な体験をさせていただきありがとうございました。築舘ゼミでは、茶の実油を利用した食品の調理加工について、これから研究を進めていきます。
