1年生必修「社会生活入門(1)」みんなの耳にやさしいまちづくり

生活文化学科では、6月12日「社会生活入門(1)」の授業で、薬剤師であり難聴でもあり、CLEAR JAPANの代表でもある宮谷真紀子先生をお招きした特別講義が行われました。

みなさんは普段の対話で話が通じなかったことはありませんか? 耳の遠い人には大きな声を出せばいいと思っていませんか? この授業では、身近にいる耳の遠い高齢者や難聴の人がどういう聞こえ方をしているのか、音と映像で体験し、難聴の方の心理状態を確認しました。また、写真の音声読み上げソフトのように、実際に役立つユニバーサルデザインのグッズの紹介もしていただきました。

自身の難聴の早期発見にもつながる学びがあり、高齢者に対する対応も考えることができました。「書く」「希望を聞く」「口元を見せる」「掲示する」「言葉を言い換える」という「かきくけこ」でコミュニケーションをとっていきたいと思います。

 

■学生の感想(一部抜粋)

・難聴の人には大声で話しても言葉として認識できないんだと初めて知りました。

・聞こえないことが恥ずかしかったり、悪いことだと思い、自己嫌悪に陥ることもあることを知りました。

・難聴者がより身近な存在であることに気づきました。

・手の届く範囲しか聞こえないことを知り、高齢者と話すときに意識しようと思いました。

・自分の耳のために、耳に悪いこと、イヤホンで長時間音楽を聴くことや大音量で聴くことは改めようと思いました。

・耳が聞こえないことは悪いことではないので、聞こえなくて落ち込んでいる人がいたら話を聞いてあげたい。

・文字通訳を実際にはじめてみて、笑い声や拍手なども読みとり表示してくれるので、難聴の人には今どういう場面なのかが把握でき便利だと感じました。

 

宮谷先生、ありがとうございました!