2024年11月30日(土)、2年生の10名の学生と引率教員3名で、汐留の大同生命ミュージカル電通四季劇場「海」にて上演されたミュージカル『アラジン』を鑑賞した。
上演された物語は、あの有名な『千夜一夜物語(Arabian Night)』の1つ、「アラジンと魔法のランプ」である。物語は、アラジンが魔法のランプをこするとランプの精霊(ジーニー)が出てきて「3つ」の願いを叶えてくれるというものである。
アラビアの艶やかな衣装や異国情緒あふれる舞台に触れた。役者たちの力強い歌声、激しいダンス、楽しい音楽、マジック、笑いを誘う会話など、そのパフォーマンスや豪華絢爛な舞台装置にも魅了されたが、物語の登場人物たちの生きざまについても考えさせられた。
ジーニーはアラジンに3つの願いを叶えることを伝え、青年の願いを実現していくが、ある時、アラジンから「ジーニー自身の願いはないのか?」と聞かれると、「自由になること」と伝える。これを知ったアラジンは最後の願いをジーニーのために使う。
一方、王女ジャスミンは、父王から紹介される花婿候補がすべて自分の価値観に合わない相手だったため、紹介を断り続ける。彼女が幸福に生きるためには、ありのままの自分を受け入れ、心から信頼できるパートナーを見つけることが必要で、彼女は市場で出会ったアラジンを想いつづけ、最後に結ばれる。
『アラジン』は、自分の利益だけを追求するのではなく、周りの人にも思いやりを持ち、約束を守ること、自他ともに誠実に生きることの重要性をシンプルかつ楽しく伝えており、観劇した学生たちの心にも様々な思いが去来したであろう。日々の雑事から離れ、華やかな舞台を見ることで、自らのことを見つめ直す良い機会としてほしい。
(M.Yamamoto)