2026.06.09
大学院

大学院 授業紹介

臨床心理実習Ⅰ(2)では、芸術療法の一つである「音楽療法」について学びました。

今回は、特別講師としてピアニストの渡辺かづきさんをお招きし、実際の音楽療法を体験しながら、その実践方法について理解を深めました。

まずは、簑下先生より音楽療法についての説明が行われ、その後、音楽を取り入れた準備体操を実施しました。音楽に合わせて手拍子をしたり、手足を動かしたりしながら、心身をほぐしていきます。さらに、ドレミパイプ(プラスチック製の筒状パーカッション)を使用し、21組でコールアンドレスポンスを行うことで、楽しみながらウォームアップを行いました。                                                                                                                                                                                                   

(写真)準備体操とドレミパイプを利用してのウォームアップ

 
続いて、沖縄音楽特有の「ヨナ抜き音階」によるペンタトニック(5音音階)を用いた即興演奏を体験しました。この音階は、自由に音を重ねても自然と調和が生まれる特徴があり、その特性を活かして、ベルやトーンチャイムを用いた演奏を行いました。


(写真)ベルとトーンチャイムを使用して!

   (写真)渡辺かづきさんの伴奏で!

院生たちはトーンチャイム組とベル組に分かれ、それぞれ円陣を組みながら、アイコンタクトを通して次の人へ音をつないでいきました。互いの音に耳を傾け、呼吸を合わせながら演奏することで、一体感や共感性が自然と育まれていく様子が見られました。まさに「音コミュニケーション」ともいえる音楽療法の魅力を実感する機会となりました。

最後には、全員でベルとトーンチャイムによる即興演奏を行い、そこに渡辺かづきさんの美しい旋律が加わることで、プレールーム全体が心地よい癒しの空間に包まれました。

 この「音コミュニケーション」は、学校や障害者施設、高次脳機能回復のためのデイケア施設、高齢者施設など、幅広い現場で活用されており、人と人との心の交流を深めることを目的としています。現在では、認知症予防プログラムの一環として、オレンジカフェなどでも定期的に実施されています。今年もストレスケアつくばクリニックにて行われたオレンジカフェに集まった高齢者がとても喜んで「楽しかった」「楽しかった」「一番楽しかった♪」と口々に喜んで帰られました。

文責:簑下 成子