2025.12.17
心理学科

【授業紹介】心理実習(応用)

今回は、公認心理師となるために必要な科目の一つ、心理実習のご紹介です。
本学の心理実習は「入門」「基礎」「応用」の3つ。3学年に分かれて段階的に履修していきます。
通常の講義の他、学外実習施設において入門では見学や体験、基礎は1週間に及ぶ一人での実習、応用は見学に加え実習施設のご協力のもと、これまで培ってきた学びを実践させていただく機会にもなっております。
「心理実習(応用)」は4年次生が履修する科目で、千葉県内の高等学校で行われた学外実習の様子をご紹介します。

高等学校での実習では、学生が分担して心理学の紹介を行いました。練習を何度も授業の中で行い、高校生の皆さんに興味を持ってもらえることを期待して、心理学講座に参加しました。
写真は、実習風景ですが、赤く書かれた「あお」という文字の色を回答するというストループ課題という心理学実験の例です。この課題は例えば、認知症が進むと、混乱して文字は読めるけど色は答えられなくなったり、混乱したりするので反応時間やエラーの数で認知症の重症度の目安にすることもある課題です。

実習を行った学生にインタビューしたところ、「心理学に関する知識を持たない人に対して、どうすれば理解してもらいやすくなるのか、考えることがとても難しかったです。ストループ効果や初頭効果、親近性効果に関する実験を行った際には、盛り上がってくれて、嬉しかったです。真剣に聴いていた生徒から色々な質問を受けたので、とても良い経験になりました。」と教えてくれました。

実習の現場では日々想定外の事が起こり、瞬時に対応する力が要求されますが、良い体験になったのではないでしょうか。 

(文責:簑下成子)