2026.08.17
日本文化学科

はじめて見る歌舞伎、はじめて感じる歌舞伎


年生が日本文化学科の恒例行事である歌舞伎鑑賞教室に参加してきました。
会場には、中高生からご高齢のお客様、海外からのお客様などたくさんの方がご来場されていました。

その日の演目は、「仮名手本忠臣蔵」の「五・六段目」でした。
前半は、「歌舞伎のみかた」として、市川男寅さんに歌舞伎のことや舞台のこと、これから上演される演目についての解説をしていただきました。初めて歌舞伎を見る私たちにも分かりやすく楽しく説明してくださり、演目が始まる前から歌舞伎の世界に引き込まれてしまいました。

以下、1年生の感想をご紹介します。

「私は今回の鑑賞教室で初めて歌舞伎を鑑賞しました。映画では見たことがあって、その時の歌舞伎の物語は難しくて理解することができない場面がありましたが、今回の歌舞伎では最初にあらすじや登場人物などの説明があって理解しながら見ることができました。おかる役は男性ですが、それを感じさせないような素振りや声が高かったので改めてすごいなと思いました。勘平が動物を狙って銃を発砲されたときに火薬のにおいがして、そういう小物を使っている場面はそこまで凝っていないだろうと思っていたので驚きました。一列目だからこそ発見できたのでよかったです。」

「この脚本だと、納得できない点があります。主人公が義父を殺してしまったとなぜ思い込んだのかが分かりません。嫁さんの実家で暮らし、義母さんとも会話しているので義父の顔を見ていないわけがないと思います。あの場面では、自分が誤って撃ち殺してしまった人間の顔を見ているのでその時点で知らない人を殺してしまったと思うはずです。雷が鳴っていたとも話していたので、暗かったから見えなかったのではという意見もあるかもしれませんが、では人が倒れているのを確認する前に鉄砲を藁に巻けたのかに疑問を持ちます。気が動転していたのか知りませんが、自分的には疑問を持つ話でした。義母役の方が、本当に女性のおばあちゃんのようだったので、すごいなと思いました。実際に、撃たれたシーンでは足にも血が流れていたので、どこから血を流しているのだろうかや切腹したところでは、腹から血が出ていたので現実的で見せる表現の工夫が素晴らしいなと思いました。加えて、男性の足はわざわざすね毛をきちんとメイク?していたのが細かいなと思いました。また、観客の視線誘導もすごいなと思いました。赤穂事件については、母が毎年討ち入りの日ぐらいにTVで再放送のドラマがあり見ていたので、ドラマでは知れなかった裏を知れてまだまだ知らないことがたくさんあるなと思いました。歌舞伎については、始まりは女性で後にセンシティブな為男性に代わったという知識しかありませんでした。女性役は、男性には声的には無理ではと、思っていたのですが、本当に女性と間違えるくらい女性でした。」

「最初の方に主人公の義父が雨宿りをしようとしている所にすでに山賊が潜んでいるのに気づいてしまって、「もう居る!義父が危ない!」と心の中で騒いでいました。山賊が撃たれて口から血を出したのですが、それが自身の真っ白い足に滴り落ちて、血をよく見せるためにあのような演出をしたのかなと思いました。猪を撃ったと思った主人公が暗闇のなか銃の火を消し、手探りで足に縄をかけるシーンは真っ暗で見えていないというのが分かりやすく表現されていて面白かったです。」

終演後は、会場のサンパール荒川にてみんなで集合写真を撮りました。