3月に本学科を卒業した学生が大学生活の4年間を振り返ってくれました。
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川村学園女子大学で過ごした4年間は、私にとって学びと楽しさに溢れる時間でした。高校までの授業とは全く異なる角度から英語と国際社会を学び、階級や人種ごとの英語の違いや、国際社会における歴史と課題に関して知見を広げることができました。また、教職課程で中高英語科の教員免許を取得できたことは、私にとって一生ものの財産です。授業を通して国内外の教育について議論した経験と、中学校での3週間の実習から、将来の夢を見つけました。一人でも多くの人が自分らしく生きることができる社会を作ることを目指して、卒業後は教育系の一般企業に就職します。
さらに、3年次で受講した英語児童文学に関する授業では、文学作品と社会背景や作者の生い立ちを結びつけて作品を考察する楽しさを知り、英語児童文学のゼミに入りました。3年次では、私が強く関心を持っている特別支援教育をテーマとして、ロアルド・ダールの作品である『マチルダ』に描かれたギフテッド児の教育について研究しました。そして、卒業論文では、「ハリー・ポッター」シリーズに描かれる教育問題や政治、社会問題について分析します。「ハリー・ポッター」は小学生の頃から読んでいた馴染みのある作品でしたが、魔法使いの話であるという印象が強く、学校物語として読んだことはありませんでした。大学で教育やイギリス社会について学んだからこそ気がつくことがたくさんあり、作品を読む際の考え方が大きく変化しました。登場人物の言葉遣いから、20世紀のイギリスにおける社会階級が魔法界における階級と繋がっていることを読み取ることができ、自分自身の知識の変化に気付く良い機会であったと感じています。
大学での生活はコロナ禍のような辛い時期もありましたが、常に先生方と事務の方に支えていただき、友人と協力し、無事に卒業の日を迎えることができました。この4年間での数多くの貴重な経験を生かして、今後も夢を叶えるために努力したいと思います。
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この4年間で様々なことを経験し、充実した大学生活が送れたようです。今後の活躍も期待します。
(N.Kurabayashi)