去る6月25日の木曜日、史学科3年生の日本史を専攻する学生たちで、
千駄ヶ谷の国立能楽堂で行われた能楽鑑賞教室に行ってきました。
演目は狂言「仏師」と能「葵上」です。
(https://www.ntj.jac.go.jp/kansyoukyousitu/nou/#anhor-03)
狂言「仏師」は、仏像を求めて都に出てきた田舎者と、田舎者からお金をだましとろうとする詐欺師
の滑稽なやりとりが題材になっています。最後はみずから仏像になりかわって田舎者を欺こうとする
詐欺師の滑稽な様子に、会場は爆笑に包まれていました。
続く「葵上」は『源氏物語』をモチーフにした能です。光源氏の妻である葵上が重い病に冒された原因
を巫女に尋ねさせたところ、源氏のかつての恋人の一人である六条御息所の生霊があらわれます。
御息所は葵上のせいで源氏の心が自分から離れてしまったことを歎き、葵上への怨みと嫉妬の心から、
怨霊になってしまったのでした。修験者(横川の聖)が加持祈祷をおこなうと御息所の生霊は鬼の姿
に変わって抵抗しますが、最後は法力によって成仏します。
開演前におこなわれた能楽師の観世喜正さんの解説のなかで、六条御息所の鬼の面は単なる恐ろしい
姿ではなく、本当はなりたくないのに鬼の姿になってしまった悲しみも表現されていると述べられて
いたのが印象的でした。
国立能楽堂

終了後の記念写真