川村英文学会 第28回大会

9月17日(土)、川村英文学会の第28回大会が目白キャンパスで開催されました。対面での開催は実に3年ぶりです。

目白キャンパスでの開催

川村英文学会とは、国際英語学科の学生・卒業生・教職員を会員とする学会です。学科の同窓会も兼ねています。年報『川村英文学』を発行し、年次大会では学外の講師による講演会を開き、卒業生を招いて卒業後の体験を話してもらっています。

杉下先生をご紹介する学科長

今回は、本学でも非常勤講師として教えて下さっている杉下文子先生を講師に招き、「世界に花ひらくグローバル・ジャパニーズ女子力とは」と題して講演していただきました。

フランス・ベルギーにご留学

杉下先生は英語のみならず、フランス語も堪能なのですが、そのきっかけは大学2年次に参加した、エジプト開催の女性問題に関する会議だったそうです。その後、フランス留学、ベルギー留学を経て、トヨタヨーロッパなど、様々な組織で通訳として活躍されました。その貴重な経験から、女性がグローバルに活躍するためには「主体性や異文化への適応力、信頼関係を構築する力が必要なのだけれども、実は、日本の女性はこの力をすでに持っていますよね」と語りかけ、同時に「発言や表現をためらう姿勢」には今なお課題があるということを指摘なさっていました。

わかりやすく、そしてユーモアを交えながら話してくださる先生の言葉に、学生たちも真剣なまなざしで聞き入っていました。ご講演終了後、フロアからの質問にも気さくに答えてくださいました!

フロアから質問

その後、会計報告、卒業生お二人のスピーチ、4年生の就活アドバイスと続きました。

学生による司会進行

モーター製造のメーカーに勤務する卒業生からは、学生時代にオープンキャンパス・アドバイザーとして活動した経験がコミュニケーション力の向上に役立ったこと、そして英語ミュージカルを上演するパフォーマンスゼミでの演技が貴重な経験だったとのコメントがありました。

 

卒業生スピーチ①

また、社会人になると自分の時間はあまり取れないので、時間が多くある学生時代こそ、時間を有効に使い、自分に投資して学び、経験を積んでほしい、可能ならば留学もしてほしい、と語りかけていました。

車の販売に携わる卒業生は、学生時代に行ったニュージーランド研修の思い出(バンジージャンプ!)やケーキ販売のアルバイト経験について話した後、接客が好きなご自身の仕事(営業職)について、そのやりがいを語ってくださいました。

卒業生スピーチ②

学生たちに対しては、「今後就活で悩むこともあるかもしれないけれども、あまり心配しすぎずに。一番好きな業界ではなく、未知の業界に挑戦するという選択肢もあると思う。」「車の知識がまったくなかった自分でも、今、楽しく充実した毎日を送れているので...。」と締めくくりました。(当日も、忙しい業務の合間を縫って駆けつけてくれました!)

就活のアドバイス

最後に、就活を終えた4年生が自身の就活体験について話しました。パワーポイントで就活のスケジュールやポイントがわかりやすく説明され、学生たちも真剣な表情でメモを取っていました。

杉下先生のご講演、卒業生のスピーチ、4年生の就活体験・・・と非常に有意義な3時間となりました。なお、学生たちは今大会の内容についてのレポートを提出することになっています。

パフォーマンスゼミの新旧学生が歓談

本来ならば、大会終了後には懇親会を開いて、在学生と卒業生、教員が親睦を深めるのですが、コロナ禍での開催ということもあり、今回は拍手で閉会となりました。来年こそは懇親会を開催できることを祈っています。

(A. Koizumi)