学びのポイント
1年次
多様なくひと・こと・もの>に出会い、子どもと共に生きることのできる自覚ある保育者としての意欲と心構えを持ちます。保育内容の理解と方法(音楽)(造形)(運動)(児童文化)をはじめとする実技科目や保育者論、保育の心理学など、保育の基礎知識を学びます。幼児教育体験学習では附属保育園で実際に子どもと関わる機会があります。
2年次
全てのくひと・こと・もの>に感謝できる保育者をめざして、健康、人間関係、環境、言葉、 表現や、保育の内容における計画・指導・援助の方法などの指導法を学び、実際の保育につ いて理解し、基本的な実践力を身につけていきます。保育実習Ⅰ(保育所)があり、現場でくひと・こと・もの>から深く学びます。
3年次
くひと・こと・もの>を活かし演習科目の履修により、幅広く実際の保育に対応できる応用的な実践力を身につけます。また幼児教育演習ではそれぞれの関心に応じてゼミナールに所属し立体的に問題を発見し解決する能力を習得していきます。保育実習Ⅱ(施設)、 Ⅲ(保育所)と教育実習一次(幼稚園)があります。
4年次
教育実習二次(幼稚園)があります。<ひと・もの・こと>をさらに活かし今までの学修、実習の総まとめとして保育・教職実践演習、卒業研究にも取り組みます。4年間の振り返りと将来への準備を行います。
カリキュラム
人材育成目標
「子どもとともに生きることができる自覚ある保育者全ての<ひと・もの・こと>に感謝できる保育者」を目指す。
カリキュラムの特色
幼保連動カリキュラムにより、1年次より保育者として必要な5つの力(教育・保育に関する専門的な技能、乳幼児の心身の発達に関する理解、表現力、問題発見・解決力、使命の自覚と社会奉仕の精神)を修得することができます。
カリキュラムは2024年度のものです。
掲載内容については変更する場合があります。 *必修科目
- 【音楽関係の授業内容】
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- ●1年生では、保育における音楽表現について理解し、保育者として必要な音楽理論の基礎知識と歌唱やピアノの演奏の基礎技術を習得します。 グループ授業と個人レッスンを通して学びます。
- ●2年生では、クラシックのピアノ作品の演習をとおして、読譜力とピアノの演奏技能の向上を目指します。 グループ・個人レッスンを通して学びます。
- ●3年生では、保育現場での実践を想定して、 弾き歌い、ピアノ伴奏、歌唱指導、 コー ドネームを活用した即興演奏などを習得します。 グループ・個人レッスンを通して学びます。
- ●3,4年生では、わらべうた、リトミック、楽器遊び、音楽劇などを実際に体験し、子どもと共に応用·発展できるような指導法を学ぶ授業があります。
主な開講科目
1年次 【保育内容総論】
保育所・幼稚園における環境の大切さから、五領域や生きる力について考えていきます。仲間と共に、ディスカッションやグループワーク、プレゼンテーションを行いながら、子どもの感性や世界観を理解し、深め、実習につなげていきます。
1年次 【保育内容の理解と方法(造形)】
乳幼児の発達に合ったさまざまな造形表現を自分なりに五感を働かせて楽しみながら体験し、素材、表現の面白さ、多様性、可能性を学びます。また季節の変化、自然、生活、文化におけるさまざまな表現に触れイメージを表現するための現場で活かせる知識や技術を体得する授業です。
1年次 【保育の心理学】
人がどのように周りの人や物等と関わりながら発達していくのかについて、人の一生における各発達時期の特徴や発達過程を学びます。また自分の子どもの頃を振り返り、ICT等を活用して調べ議論しながら、子どもの発達や学びに応じた保育者の援助や環境構成等を考える授業です。
2年次 【保育実習演習Ⅰ】
保育士資格課程における最初の保育所実習(保育実習I)の目的や方法、実習内容等について学ぶ科目です。実習の心構えや言葉づかい、マナー、保育の記録や計画の書き方だけでなく、4年生による実習報告会や模擬保育を通して実習を実践的に学びます。
2年次 【乳児保育Ⅱ】
1年次で履修した乳児保育Iをふまえ、乳児保育Ⅱでは3歳未満児の保育についてより具体的に学びます。赤ちゃん人形を使った、抱っこ、おんぶ、おむつ替え、授乳など、養護面でのかかわりだけでなく、手作りおもちゃや、わらべうたなど遊びの援助を多く取り入れています。
2年次 【ピアノ演習】
クラシック作品の演習を通して、読譜力とピアノの演奏技能の向上を目指します。グループレッスン・個人レッスンを通して幅広い音楽表現の方法を学び、総合的に音楽的感性を養います。ピアノの連弾も経験し、アンサンブルの基本、音楽する喜びを味わいます。
3年次 【子どもと運動】
保育者に必要な運動指導の専門的知識や指導方法・環境厚生の方法について、実際に身体を動かしながら学んでいきます。保育者の視点からはもちろん、時には子どもの気持ちを想像しながら運動を楽しむ心を養います。
3年次 【教育実習演習(事前・事後指導)】
幼稚園実習に行くための準備を行うと共に、実習から戻ってきた後に学びを振り返る科目です。幼稚園実習に行く前には、幼稚園の先生の仕事内容や子どもの様子、援助の方法や実習の記録など、実習に必要な基礎知識や技術を学びます。実習から戻った後は、実習を振り返る中で課題を見つけ、次の実習に向けて準備をしていきます。
3年次 【子どもの食と栄養】
乳幼児期を中心として、子どもの発達に応じた食の特徴について学び、保育者の立場からどのような支援ができるのかを考えていきます。実習では、実際に離乳食の調理や観察、調乳などをおこない、保育現場に必要な食の知識や技術を身につけていきます。
4年次 【保育·教職実践演習(幼稚園)】
保育士実習、幼稚園実習の全てが終わった4年生後期に受講する科目です。実習全体を振り返り、先生になるための最終準備を行います。授業では、保育所や幼稚園の保育内容や援助方法、カリキュラムなどを総合的に確認し、保育士や幼稚園の先生としての意識を一層高めます。自身の課題を明らかにして希望する園への就職を目指します。
卒業論文について
卒業研究テーマの一例
- ●妊娠・出産による母体の変化~つわりの症状の違いと対処法をめぐって~
- ●発達障害児の可能性を広げるためには
- ●保育現場における食育環境の現状と課題
- ●絵本「おべんとうバス」を題材としたエプロンシアターの製作
- ●映像分析から考える子どもの運動状況の変遷
~ジブリ映画「となりのトトロ」、「崖の上のポニョ」の映像分析から令和の子ども達の運動を考える~ - ●赤ちゃんポストの実態 -熊本県の慈恵病院の取り組みから-
- ●絵本の魅力について -月刊誌『こどものとも』の作品を通して-
- ●日本と諸外国の保育・幼児教育における食育~食育と食文化の関係性~
- ●自然豊かな園庭における子どもの遊びに関する一考察
- ●「ぐりとぐら」の仕掛け絵本の製作