レクチャー・セミナー・卒論テーマ

アクティブ・ラーニングにズームイン!

肉食系も草食系も
自分の目線で歴史を見直す

日本女性史/辻 浩和

女性を切り口に日本史を論じたら、それまで見えていなかった新しい側面が見えてきた―「女性史」ってそういう方法のことなんです。歴史は、問いかける人の立場や経験に応じて違う姿を見せてくれます。女性の仕事や男女の恋愛・結婚・育児・相続・家族、そういった身近な事柄への注目が、男性を含めた社会全体のとらえ方を少しずつ変化させてきました。

この授業ではそうした研究成果を紹介しながら、自分なりに歴史に問いかけてみることの大切さを話しています。学生にとって身近な問題でもある結婚と労働に特に注目し、イメージを膨らませてもらうために説話や絵画史料といったさまざまな題材を使っています。毎回学生の意見を募っていますが、私と学生たちとの間でも、また学生どうしの間でも、いろいろな見方・考え方の違いがあって面白いですね。

興味に合わせて自らチョイス!

●日本史(近現代史)
日本の近世から近代への変化と、近代社会の特質を理解することが目標です。内容は、幕末から明治初期に書かれた史料の読解と、近代を扱った論文の輪読です。史料は原文書のコピーも参考に配っています。頑張れば筆で書いた文書が読めるようになるかも。
●西洋史(中世)
中世ヨーロッパ社会の理解を深めることを目標としています。特に封建時代の習慣が次第に制度化されて、国家の枠組みに変貌していく過程を分析します。もっともゼミ参加者の最終的な個人研究(卒論)のテーマはいろいろです。
●アジア史(東アジア)
東アジア世界を舞台に、歴史を深く知るための方法論を学びます。まずは漢文史料を少しずつ読み、そこに描かれているさまざまな事柄について調べることで、その時代全体について理解してゆく、ということを体験します。その上で、各自の興味あるテーマについて調査し発表してもらいます。
●地理学
生産・流通・消費の構造を明らかにする経済地理学と都市の構造について調査・分析する都市地理学を2本の柱として、先行研究の整理と検討・実態調査の方法について学びます。前者は日本を、後者はドイツを対象 に、変化をキーワードとして進めていきます。

先輩の卒業研究テーマの一例です。

  • ●日本史「戦国期の女城主 立花誾千代」
    「宝塚歌劇—レヴューの誕生—」
  • ●アジア史「中国と日本における茶文化の比較」
    「古代エジプトの死と信仰」
  • ●西洋史「フィレンツェの捨子養育院」
    「19世紀イギリス都市における女性の労働」
  • ●地理学「交通ネットワークの形成からみた常総ニュータウン」
    「ドイツの戦後復興と都市計画」
ゼミ(演習)の風景。仲間との議論からも
新しい視点が得られます。
ホンモノの歴史学に触れるため、史跡や
文化財を見る機会を積極的に設けます。