4年間の学び

学びのポイント

1年次

生活文化学科のカリキュラムは、「社会と生活」「生活と家庭」「栄養と健康」の 3 領域から構成されていますが、1年生では 3 領域の基礎科目をとおして、現代社会の食と健康問題を解決するための知識を学びます。また、「基礎ゼミナール」では、講義ノートの取り方など「学びの基本」について学び、「社会生活入門 (1)(2)」や「社会学概論」では、社会の問題を自分の問題として認識できる力を習得します。

2年次

栄養士や栄養教諭、家庭科教諭に必要な高い専門性を支える科目の学修が本格的に始まります。栄養学の実験・実習科目では、栄養学の専門知識や技術を習得します。また、「コミュニケーション能力基礎演習」では自己表現能力・日本語力・文章力などの方法を学びます。

3年次

いよいよゼミナール(生活文化専門演習)が始まります。これを 4 年次の卒業研究へと継続させることで専門性をさらに高めます。また、病院・学校・企業などで、栄養士や医療秘書実務士資格のための学外実習を実施します。この他にも「地域活性イベント論」のような地域連携や地産地消などの社会貢献活動に関わる科目も履修できます。

4年次

4 年間の集大成として卒業論文を執筆し、研究成果を発表します。また、教職課程の履修者は教育実習を行います。 4 年間の学びをとおして、「自覚ある女性」として地域や企業、教育機関、病院、自治体などにおいて求められる態度・責任感を持ち、豊かな感性をもって社会で活躍する人材に成長します。

カリキュラム

人材育成目標

「食」を中心とした、衣・食・住、家庭分野において、多様な問題の解決に応用し得る実践力、指導力、思考力を有する人材の育成を目指しています。

カリキュラムの特色

社会と生活、生活と家庭、栄養と健康の3領域の科目を開講しています。さらに、その応用として、フードビジネスや地域連携などの社会貢献活動に関する科目(地域活性マネジメント論やフードマネジメント論など)も学ぶことができます。

カリキュラムは2024年度のものです。
掲載内容については変更する場合があります。 *必修科目

カリキュラム

主な開講科目

1年次 【基礎栄養学】

栄養素には、炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルがあります。これらの食品に含まれている栄養素はどのような形をしていて、これを食べた時にどのように消化され、吸収されて私たちの体で機能しているのか、食品、栄養と健康との関わりについて学びます。

1年次 【農と地産地消/自然を考えるⅠ】

あなたは自分で育てたものをたべたことがありますか? 私たちの多くは毎日3回食事をします。その食べ物はどんな人が育て、作り私たちの手に届くのでしょうか。この授業では、無農薬で野菜を栽培し食べることを通して、食や農を取り巻く社会の課題をSDGsの視点を踏まえながら学びます。

1年次 【社会生活入門(2)】

人間と社会、自然環境との関係性をみつめることで生活の新たな課題を見い出し、グローバルに方策を考えていきます。専門家を招いてディスカッションをしたり、疑似体験やアクセシビリティデザインの開発をとおして多様性の尊重や共生社会、持続可能な社会について学びます。

2年次 【応用調理学実習(1)】

1年次の基礎調理学実習(1)(2)で習得した基礎的な調理技術、食材の扱い方と材料に適した調理法について復習し、応用的な技術および知識を身につけます。旬の食材を用いた調理や行事食、テーブルマナーについても学び、3年次の給食実習にも対応できるように力をつけていきます。

2年次 【カラーコーディネート(1)】

カラーコーディネート⑴は、食事の空間やインテリアを引き立てるため、色を選び、組み合わせる表現力を磨きます。色彩の歴史や国民性のほか、配色の類型について知識を深めるとともに、イメージを色で表現し、実用的な色彩表現力を身につけていきます。

2年次 【ライフ商品開発】

私たちが購入している商品は、どのように作られ、価格設定が決まり、販売されるのか考えたことはありますか? 授業では、商品がどのように開発されているのかという、マーケティングの基礎(ブランド戦略、フードビジネス、流通戦略、PR活動等)を学びます。

3年次 【被服実習Ⅱ(立体)】

自分の体型に合った洋服が作れたらいいと思いませんか? 授業では、中高の家庭科教育の被服製作分野に基づきながら、縫製技術の基礎を身につけ、人体と衣服形態との関係を理解します。実習では、着装を想定して、個性を活かした自慢できる作品を製作します。

3年次 【地域活性マネジメント論】

この科目は、民間企業や団体(産)、地方自治体(官)と大学(学)が連携する産官学連携事業に取り組み、地域の課題解決を目指します。2021年度は大学が所在する千葉県我孫子市の魅力や課題について在学生を対象にアンケートを実施し、その結果や考察を我孫子市長に報告しました。

3年次 【食品衛生学実験】

食品衛生学実験は、食の安全をどのように守るべきなのかを実験をしながら学びます。食品の安全を脅かす要因は、たくさんあります。安全を科学的な根拠をもって判断するために、食品の規格基準を知り、実験を通して安全かどうかを判断する力を身につけます。

3〜4年次 【給食管理実習(2)】

栄養士は病院、学校、事業所、保育園など様々な場で活躍しています。この授業では栄養士免許取得のため、校外の給食施設において、給食の運営、給食サービス提供などの実際について学びます。実践的な学びを通して栄養士業務への理解を深めます。

4年次 【スポーツ栄養相談】

この科目では、アスリートを対象とした栄養指導としての栄養相談の意義と目的を学び、アスリートが必要としている食事の提案をします。また、競技別の栄養補給の特性に従った食事管理について学び、アスリートが陥りやすい栄養問題についても検討します。

卒業論文について

研究テーマ

〜女子大学生が抱く人工甘味料のイメージと購買実態〜

昨今では人工甘味料を避けるべきとする風潮がありますが、スーパーなどでは人工甘味料を使用した商品が多く販売されています。この相反する現象に興味をそそられ、研究に着手しました。アンケート調査から、イメージと購買実態には必ずしも相関があるわけではないと明らかになりました。これはネガティブイメージがネットなどから植え付けられた根拠の薄いものであったからだと考えられます。情報社会で生きる消費者として、情報の真偽を確かめ、購買行動に繋げることが大切だと感じました。

R.K

2023年3月卒業

研究テーマ

〜女子大学生が抱く人工甘味料のイメージと購買実態〜

R.K

2023年3月卒業

昨今では人工甘味料を避けるべきとする風潮がありますが、スーパーなどでは人工甘味料を使用した商品が多く販売されています。この相反する現象に興味をそそられ、研究に着手しました。アンケート調査から、イメージと購買実態には必ずしも相関があるわけではないと明らかになりました。これはネガティブイメージがネットなどから植え付けられた根拠の薄いものであったからだと考えられます。情報社会で生きる消費者として、情報の真偽を確かめ、購買行動に繋げることが大切だと感じました。

研究テーマ

〜ミルクティーにおける茶とミルクの相性と成分特性〜

近年、様々な茶のミルクティーが飲まれていることに着目し、茶とミルクの相性について研究しました。実際に自分でミルクティーを作り、味認識装置と高速液体クロマトグラフを用いて味わいを測定しました。実験は1人で行いましたが、月1回ゼミで集まり論文やスライド、発表を見せ合って意見交換をして、より良いものを作り上げました。そのおかげもあり、ベストプレゼンテーション賞をいただくことが出来ました。研究内容も勿論ですが、皆と頑張った日々は自分にとって財産になりました。

K.H

2023年3月卒業

研究テーマ

〜ミルクティーにおける茶とミルクの相性と成分特性〜

K.H

2023年3月卒業

近年、様々な茶のミルクティーが飲まれていることに着目し、茶とミルクの相性について研究しました。実際にミルクティーを作り、「味認識装置」と高速液体クロマトグラフを用いて味わいを測定しました。実験は1人で行いましたが、月1回ゼミで集まり論文やスライド、発表を見せ合って意見交換をして、より良いものを作り上げました。そのおかげもあり、ベストプレゼンテーション賞をいただくことが出来ました。研究内容も勿論ですが、皆と頑張った日々は自分にとって財産になりました。

卒業研究テーマの一例

  • ●我孫子市の学校給食における野菜摂取の現状
  • ●食品ロスの現状と課題 ―食品ロス削減に向けて―
  • ●ヤングケアラーに関する研究 ―認識と今後の課題―
  • ●日本におけるSDGsの現状と課題 ―ジェンダーに着目して―
  • ●保護猫を助けるための取り組み ―保護猫カフェに着目して―
  • ●行事食の家庭内における伝承と喫食状況
  • ●感染症予防に関する固形石鹸の有用性
  • ●女子大生の食物摂取頻度状況及び減塩に対する意識調査
  • ●茶由来食物繊維の摂取が健康に及ぼす影響
  • ●パッケージカラーが消費者に及ぼす影響 
    ―チョコレートのパッケージを題材として―