教員について

指導教員について

 
◆修士論文指導教員選定資料(「教育学特別研究」の内容)
 

教授 田中 孝一
 
教科教育研究において、特に国語科教育に関わる研究を進める学生に対し、修士論文の作成に向けた継続的な指導・助言を行う。修士論文の作成においては,特に学校における国語科の授業を念頭に置いて、目標論、指導論、評価論、教材論、教育課程論等の立場から総合的に研究を進める。また、国語科教育史の立場から、現在の国語科の様々な課題等について、先行研究を踏まえつつ整理を行い、国語科改善の方途を検討する。併せて、中教審等による教育課程の改善の動向も見据えつつ、教育課程における国語科の役割等に関しても検討する。

教授 内海﨑 貴子
 道徳教育(人権教育)研究で、修士論文作成に向けた研究指導・助言を行う。当該領域の基礎的基本的文献購読により、道徳教育研究の視点を養う。その後、研究方法について指導する。具体的には研究課題の選択、先行研究の整理と把握、研究の有効性についての検討を経て、論文作成を指導する。担当者の専門領域から、道徳教育/人権教育/ジェンダー平等教育の教育方法/授業方法、教材研究開発などが中心となる。教育現場の実践に有効な修士論文の作成をめざす。

教授 向野 光
 特別支援教育に関わる研究を考える学生に、修士論文作成に向けた指導、助言を行う。修士論文の作成に向けた指導では、普通教育におけるインクルーシブ教育を念頭に置いて、指導法、及び教材研究を学校現場における指導の実際を踏まえた上で指導を行う。また、特別支援学級の指導においては、特別支援教育の歴史的な発展を踏まえた上で、領域・教科を合わせた指導の形態である、遊びの指導、生活単元学習・作業学習を中心とした教育課程の編成の有効性を指導法及び教材研究を通して指導する。

 
◆教員紹介
 
教授 田中 孝一(たなか こういち)
教育学専攻長、児童教育学科教授、教育学修士、「算数・数学教育を学ぶ会」(茨城県)研究助言者

担当科目 国語科教育の理論と方法、国語科教育実践演習、教育学特別研究(修士論文指導)
専門分野 国語科教育法、国語科教育課程論、教育課程論
研究テーマ 教育課程における国語科の位置と役割について、歴史的・通時的な視点、共時的な視点の双方から研究している。また、学習指導要領等国の教育課程行政の在り方について、国語科教育改善の視点から研究している。

教授 内海﨑 貴子(うちみざき たかこ)
児童教育学科長、児童教育学科教授、文学修士、鎌ヶ谷市男女共同参画懇話会会長、文京区男女平等推進会議副会長、 我孫子市小中一貫教育推進委員会委員長

担当科目 道徳教育の理論と方法、道徳教育実践演習、教育学特別研究(修士論文指導)
専門分野 教育学、人権教育(男女平等教育)
研究テーマ アンチ・バイアス・メソッドに基づく「差別体験授業」の実践及び教育方法の研究、DV環境下における子どもへの暴力防止教育教材開発と指導法の研究、学校教育とセクシュアル・マイノリティ、ジェンダー平等教育と子どもの性的権利保障の研究、関東地区私立大学教職課程研究連絡協議会研究部会研究「教育実習及び介護等体験におけるハラスメントの実態調査」の共同研究を行っている。

教授 向野 光(むくの ひかる)
児童教育学科教授、教育学士、千葉県県立学校特別支援教育専門家チーム委員、千葉県立八千代特別支援学校、市原特別支援学校、同つるまい風の丘分校研究助言者 我孫子市個人情報保護審議会委員

担当科目 特別支援教育の理論と方法、特別支援教育実践法、特別支援教育実践演習Ⅰ・Ⅱ、学校教育特論、教育学特別研究(修士論文指導)
専門分野 特別支援教育、キャリア教育、特別支援教育における生徒指導
研究テーマ 知的障害特別支援学校・支援学級における生活単元学習・作業学習の指導法について実践的研究をしている。また、併せて特別支援学校におけるキャリア教育、高等特別支援学校における生徒指導についても研究している。

教授 坂口 早苗(さかぐち さなえ)
生活文化学科教授、保健学博士、日本公衆衛生学会認定専門家、日本衛生学会評議員

担当科目 保健科教育の理論と方法、保健科教育実践演習
専門分野 保健・健康教育、保健衛生学、公衆衛生学
研究テーマ 保健科教育における食環境の研究、飲酒・喫煙・薬物の予防と依存対策の研究,感染症予防と感染者理解に関する研究、いのちの教育に関する研究等を行っている。

教授 尾見 敦子(おみ あつこ)
児童教育学科教授、教育学修士

担当科目 音楽科教育の理論と方法、音楽科教育実践演習
専門分野 音楽教育学(家庭教育・幼児教育・初等教育における音楽教育)
研究テーマ 就学前教育、小学校教育、および教員養成(保育者・小学校教諭養成)における音楽教育の理念、カリキュラム、教材と指導法の研究を行っている。音楽の持つ協同性に着目した幼小接続の音楽活動プログラムの実証的研究が最新の研究課題である。これまで、ハンガリーの音楽教育の研究、教科書の比較研究、わらべうたやアカペラ合唱の実践等に取り組んできたが、それらは現在も継続中の研究テーマである。

教授 蓮見 元子(はすみ もとこ)
心理学科教授、臨床心理士、学校心理士、言語聴覚士

担当科目 発達心理学特論、学校カウンセリング
専門分野 発達心理学、教育心理学、発達臨床心理学
研究テーマ 子どもはいかに言語を獲得し、内的世界を構築していくのか、言語獲得とその障害について研究している。言語獲得は、表象機能の発達によるところが大きく、その基礎となる心像(イメージ)の形成について、描画、語彙、文法、談話などの言語機能に焦点をあてて研究している。現在は、生涯発達心理学の視点から、児童期の子どものコミュニケーション能力や高齢者の認知障害についても研究している。

准教授 松本 祐介(まつもと ゆうすけ)
児童教育学科准教授、修士(教育学)

担当科目 体育科教育の理論と方法、体育科教育実践演習
専門分野 体育教育学、スポーツ教育学
研究テーマ 小学校低学年を対象とした体育授業の実践的研究を行っている。特に、基礎的運動能力の向上を目指し、捕球動作に焦点を当て、評価基準の作成や学習指導論を検討している。また、小学校低学年の体育授業の新たな教材・教具の開発を行っている。

准教授 矢田 訓子(やだ さとこ)
児童教育学科准教授、修士(教育学)

担当科目 教育史演習、教育史特論、教育史演習、教育思想特論
専門分野 教育思想史、教育哲学
研究テーマ 共同体の中で「私」を確立していくとはいかなることか。カナダの政治哲学者C.Taylorの人間形成論をもとに近代民主主義社会における「自己」理解と近代公教育の理念や制度との関係を研究している。異なる「自己」の承認は多文化共生へと繋がる。このことから多様な文化や価値観がともに学び合う学校のあり方に関する検討も研究の射程としている。

講師 中園 有希(なかぞの ゆき)
史学科講師、修士(教育学)

担当科目 比較教育学(2)
専門分野 教育学、教科書研究
研究テーマ 教室内外の学びにおける教科書の教授学的機能に関心を持ち、とりわけドイツの教科書や教科書研究に焦点を当て研究を行っている。東西両ドイツにおける教育学的・教授学的教科書研究の展開過程の検討に加え、近年のドイツにおいて開発された協同学習を志向する初等学校教科書やデジタル教科書についても研究を行っている。

特任教授 原田 耕平(はらだ こうへい)
特任教授、教育学修士、「算数・数学教育を学ぶ会」(茨城県)研究助言者

担当科目 算数科教育の理論と方法、算数科教育実践演習、教育学特別研究(修士論文指導)
専門分野 算数・数学教育学、比較教育学、教育方法学
研究テーマ ピアジェ発生的認識論および発達心理学をベースにした算数・数学教授法の研究、算数・数学学習における子どもの誤り(error)およびミスコンセプション(misconception)に関する研究、算数・数学学習における教育ソフト利用についての日仏比較文化的研究など。近年では、科学研究費研究によって小学生を対象とした図形認識の発達研究を継続している。