4年間の学び

学びのポイント

1年次

外国人の先生による「EIA I」で英語コミュニケーション能力を磨き、「基礎ゼミ」でリサーチや発表のノウハウを身につけます。「英語音声学」や「英文法」で英語の音や構造に関する理論を学び、「イギリス文化史」、「アメリカ文化史」、「言語学入門」、「国際関係入門」など、文化・言語・国際関係を理解するための基礎となる科目も履修します。

2年次

2年次では演習科目が始まります。さまざまな地域の文化、言語や国際関係について学び、自分たちでテーマを決めてディスカッションやプレゼンテーションを行います。これを全て英語で行う授業もあります。留学のためのIELTS対策科目や、「通訳入門」「翻訳入門」など、実務経験をもつ先生のもとでトレーニングを積む科目も履修できます。

3年次

必修のセミナーが始まります。専門的な研究とは何かを理解するとともに、卒業研究のテーマを選びます。また、高度なスキル系科目で実践力や論理的思考力を磨きます。そして、3年次からの特講科目では、これまで学んだことをもとに現実社会の具体的な問題について考察することが求められます。長期留学は基本的に3年次に行われます。

4年次

4年間の集大成として卒業研究を完成させます。卒業研究は、自分が学んだことがどうすれば社会の役に立つのか、自分の知識やスキルの価値をどうやって人に認めてもらうのかを考える、自己アピールの仕上げでもあります。同時に、卒業研究のテーマに合わせて特講科目を履修し、より専門的な知識と分析のノウハウを身につけます。

カリキュラム

人材育成目標

社会のニーズに即した英語力を身につけ、国際的な視点をそなえた語学のエキスバートを育てる。

カリキュラムの特色

国際的な視点をそなえた語学のエキスパートを養成することを目的として、習熟度別の少人数で行う「英語スキルアップ科目」や「文化」「言語・教育」「国際関係」に関する科目を配置。留学や海外研修の制度もあります。

カリキュラムは2024年度のものです。
掲載内容については変更する場合があります。 *必修科目

カリキュラム

主な開講科目

1~2年次【イギリス文化史(1)(2)】

イギリスの黎明期から現代までの各時代の歴史や社会制度、宗教、文化、生活習慣等を考察し、現代イギリスの社会・文化やイギリス人の価値観・生活スタイルが、政治・経済・宗教と密接に結びつきながら形成されてきたことを理解します。

1~2年次【言語学入門(1)(2)】

ヒトと動物の伝達手段の比較、ヒトの言葉の構造的・内容的特徴や言語習得の過程を学習し、さらに、社会的要因による言葉の多様性、失語症や非言語コミュニケーションまで、言葉についての幅広い知識を身につけます。

1~2年次【国際関係入門(1)(2)】

国際社会を取り巻く様々な状況について歴史的背景を考慮し、多角的な視点で考察します。さらに、新聞やニュースなどからトピックを選び、プレゼンテーションをすることで現代の国際関係を理解します。

2年次【国際文化演習(3)】

オーストラリアの先住民アボリジニーの文化やオーストラリアの歴史、食物、音楽等について学びます。グループでのディスカッションやプレゼンテーションを通してオーストラリアの文化を考察します。

2年次【言語学演習(2)】

英語の文や語を構成するきまりやしくみについて考察します。英語の文構造と語構造について専門的に学習する統語論と形態論の基礎を学びます。

2年次【国際コミュニケーション演習(2)】

外交官としての長い経験を持つ教員の指導のもと、国連の会議や国際会議を、模擬国際会議を通して体験し、実習を行います。また、歴代の有名なスピーチを取り上げ、その背景を考察します。

2~3年次【インターナショナル・プログラム(2)】

海外研修や留学の準備をするための実践講座です。特に、イギリスや英連邦に留学するときに必要とされる英語検定(IELTS)の受験に向けて、実践的な対策を行います。

3~4年次【キャリア・イングリッシュⅡ】

翻訳を分析する方法論を学習し、小説やノンフィクション作品など様々な分野やタイプの英語を翻訳できるようにします。グループでお互いの翻訳についてディスカッションし、批評する力も身に付けます。

3~4年次【国際コミュニケーション特講Ⅲ】

英米児童文学の翻訳に長年携わってきた教員の指導のもと、文学作品や映画の翻訳において異文化の理解・受容がどういう意味をもつかを考察します。様々な作品に触れてディスカッションを行い、文化の異なる人々が何を考えているか “想像する力”を培います。

3~4年次【言語コミュニケーション特講Ⅳ】

能楽を専門とするカナダ人教員による英語の授業です。映像教材を視聴して能楽の歴史や様式について学び、世阿弥の名著『風姿花伝』を英語で読み、「山姥」などの謡曲を英語で演じて、日本文化を海外へ発信する力を養います。能楽堂での鑑賞会も行います。

卒業論文について

研究テーマ

〜『ジェイン・エア』の結末に対する考察〜

ゼミの授業で映画『ジェイン・エア』を鑑賞した際、その結末に対して「なぜジェインはロチェスターのもとに戻ったのか」という疑問を抱き、卒業論文のテーマにしました。作者C.ブロンテの生涯やヴィクトリア朝期の社会背景を調べ、参考文献を用いながら登場人物の心理描写や人物像を多角的に読み解き、結末解釈を試みました。しかしその執筆過程においては、思考が錯綜して手が止まることも多かったです。その度に、ゼミの先生と相談しながら、修正箇所や掘り下げて考えるべき部分を明確にして着実に進めていきました。結果的に確かな答えを得ることはできませんでしたが、可能性として、ジェインの「愛」に対する強い想いが結末に繋がったのではないかと結論づけました。このテーマと向き合い、卒論として書き上げたことに達成感を感じています。

U.S

2023年3月卒業

研究テーマ

〜『ジェイン・エア』の結末に対する考察〜

U.S

2023年3月卒業

ゼミの授業で映画『ジェイン・エア』を鑑賞した際、その結末に対して「なぜジェインはロチェスターのもとに戻ったのか」という疑問を抱き、卒業論文のテーマにしました。作者C.ブロンテの生涯やヴィクトリア朝期の社会背景を調べ、参考文献を用いながら登場人物の心理描写や人物像を多角的に読み解き、結末解釈を試みました。しかしその執筆過程においては、思考が錯綜して手が止まることも多かったです。その度に、ゼミの先生と相談しながら、修正箇所や掘り下げて考えるべき部分を明確にして着実に進めていきました。結果的に確かな答えを得ることはできませんでしたが、可能性として、ジェインの「愛」に対する強い想いが結末に繋がったのではないかと結論づけました。このテーマと向き合い、卒論として書き上げたことに達成感を感じています。

卒業研究テーマの一例

  • 映画『アリス・イン・ワンダーランド』とヴィクトリア朝の女性の共通点
  • 「ハリー・ポッター」シリーズに描かれる差別と偏見
  • 『耳を澄ませば』と『コクリコ坂から』における役割語
  • 絵本の日英比較
  • 映画『マイ・フェア・レディ』から読み取る“言葉”の力
  • 『未来を花束にして』から考える女性参政権
  • ジーン・ウェブスター『続あしながおじさん』に描かれるアメリカ文学と優生学思想
  • アメリカにおけるアジア系差別とその背景
  • テレビショッピングにおけるオノマトペ
  • ロアルド・ダール『魔女がいっぱい』に描かれる魔女史をふまえた新しい女性像
  • Performing on the Stage — Acting the role of the 2nd Actor in Acting (is) Cool–