
「学校」の役割を考える
児童教育演習(学校教育論)/馬上美知
児童教育演習では、「教育」という観点から社会と繋がる力を養うことをめざしています。「どうしてお勉強するの?」「どうして学校へ行かなくちゃいけないの?」という、子どもた ちの素朴ではあるけれど切実な問いに、私たちはどう答えればよいのでしょうか。子どもが 学校で学ぶということと、生きることや幸せになることとの繋がりが見えにくくなってきている中で、改めて「学校の役割」や「学ぶことの意義」を問い直すことが重要になってきています。「プロジェクト・ベースト・ラーニング」や「インクルーシブ教育」「子どもの貧困」といった学生それぞれの興味・関心からこの問いへの応答を一緒に考えています。また、考えを深めるために、特徴あるカリキュラムを持つ学校へ実際に見学に行っています。

- ●学校教育論〜学校の役割は何だろう〜
- ゼミでは、学生のそれぞれの興味・関心から「学校の役割は何だろう」ということを一緒に考えていきます。子どもが学校で学ぶということと、生きることや幸せになることとの繋がりが見えにくくなってきている中で、改めて「学校の役割」や「学ぶことの意義」を問い直すことは重要です。学生にとって「本当だ」「確かにそうだ」といった感覚的な納得を伴った、自分なりの考えを見つけ出せるようサポートします。
- ●算数教育
- 全国学力・学習状況調査の結果に基づいて、子どもの算数学習の到達度や誤答のタイプなど、現在の学習状況の問題点について認知心理学的視点、教授学的視点、社会・文化的視点から考察します。また諸外国の算数 教育の現状についても紹介し、日本の算数教育と比較・検討しながら、卒業研究テーマを探ります。
- ●特別支援教育論
- 学習面や生活面に、特別な支援を必要とする子どもたちも、通常の学級 に在籍しています。すべての子どもたちに対応できる適切な指導力を身につけます。学校見学や学校ボランティアに参加して、実際の子どもを観察したり、子どもへの支援の方法について体験します。
- ●理科教育
- 高校までの理科の内容を振り返って確認します。そのうえで、自然科学をいっそう深く理解し、理科教育の教材開発の力を身につけることを目指して、物理・化学分野の研究の基礎を固める演習を行います。
- ●小学校における古典学習の研究—短歌の絵画化をめぐって—
- ●算数学習における子どもの図形認識の発達研究
- ●特別支援を要する児童に対する効果的な教材と指導法の研究
- ●知的障害者に対する生活単元学習による指導法の研究
- ●小学校社会科歴史分野における地域学習の研究
- ●気体の重さを実感できる実験教材の開発
- ●光を生かした造形表現の研究

理論だけではなく実験を通して、確実な 理解へ導く学習指導に備えます。

2泊3日の野外実習では、キャンプの企画・運営・指導・評価を学びます。