【中学校及び高等学校家庭科教職課程の体験記】 ~来年から家庭科の先生になります!~

 本年度生活文化学科では、家庭科教職課程が認可されてから、はじめての学生を送り出すことになります。

 そこで、東京都および千葉県の教員採用試験を終え、来年度より家庭科の先生になるお二人(RさんとNさん)のインタビューをお届けします。

家庭科授業カリキュラムを検討するNさん

教科書を見て勉強しているRさん

Q1. 家庭科の先生になろうと思ったきっかけは何ですか?

Rさん:自分自身が挫折した経験から高校時代が大切だと思い、先生になりたいと思いました。人生について考える家庭科が大事だと思い、生活に寄り添う家庭科を教えたいと思いました。男女平等の給料体系にも魅力を感じましたし、学校が変わってもそんなに遠くに転勤することがないことにも魅力を感じました。

 

Nさん:もともと子どもと関わることが好きだったので、保育園の栄養士になろうと思ったんですけど、大学の授業で子どもの貧困や引きこもりのことなどを勉強し、また、高校時代の友人のことなどを考えて、学校が変わることで子どもの環境が良くなるし、ひいては社会が良くなる方向に変化していくと思ったからです。子どもたちの問題を解決する教科として家庭科が特に重要だと思ったので、家庭科の先生になろうと思いました。

 

Q2.大学ではどんなことをして過ごしましたか?

Rさん:一人暮らしなので、バイトと勉強の両立をしていました。何と言っても友人と一緒に助け合って勉強をこなし、友達に感謝しています。一生の友達になりました。

 

Nさん:栄養士の資格や教職の資格を取るために大学に毎日通いました。それはとても大変で、必死でしたが、今思い返せば充実した日々だったと思います。

 

Q3.教員採用試験のための勉強はどんなことをしていましたか?

Rさん:過去問を何度も解くことです。本当に3日前には必死でした。先生方が実技の練習を手伝ってくれたことや、模擬面接の練習をしてくださったことは大きかったです。

 

Nさん:過去問と家庭科の教科書を読むことです。他学科の子とも協力して、試験に挑めたので心強かったです。

 

Q4.後輩たちに何かアドバイスをお願いします。

Rさん:自由に時間が使えるのは大学生活が最後だと思うから、勉強だけでなく、いろいろ体験したらいいと思います。ちなみに私は学校でのアシスタントティーチャーや、学習サポーターなどのボランティアのほか、旅行で地域の文化や食に触れたりしましたので。

 

Nさん:大学生活はそれぞれだけど、いま考えるとすぐに終わってしまうものなので、何か目標を持って、たとえば家庭科の教職の資格をとるとか、目標があるといいかなと思います。入学当時は何となく目標設定した教員免許取得だったけれど、そこで得た知識や友人、考え方は一生ものになったと思います。何かに向かって頑張る4年間にしてほしいです。


 模擬授業に向けて準備中! さてこれは何と書いているでしょうか?

 写真の字の答えはヒンディー語で「危険」と書いてあります。字が読めないって大変なことだと思いませんか? 家庭科とは全く関係ないようにみえますが、共生・多様性の尊重という視点から考えているところです。

 

 皆さんもぜひ一緒に家庭科の授業を創り、家庭科の先生になることも選択肢の一つに加えませんか?