文楽鑑賞教室に行ってきました!

 12月10日(土)、2年生の皆で国立劇場の文楽鑑賞教室に行ってきました。
前半は「解説 文楽の魅力」で、文楽を鑑賞するための基礎知識を楽しく学びました。後半は『絵本太功記』「夕顔棚の段」・「尼ヶ崎の段」の上演で、明智光秀(作中では「武智光秀」)を中心とする物語を堪能しました。

 以下、学生の感想を紹介します!

  • 演目が始まる前の解説で、三味線と義太夫の方が役によって演奏のリズムやテンポ、声の高さを変えて演じていること、そして「情を伝えることを心掛けていて、嬉しさや悲しさが伝わるように工夫している」と仰っていたため、その点を意識しながら鑑賞した。
  • 泣く仕草をする時に肩を大きく動かして呼吸が荒くなっている様子を表現していた場面と、人形遣いの方が人形と呼吸のタイミングや目線を合わせていた場面が印象的であった。また、女性は頭から指先までしなやかで細かい美しい動き、男性はきれのある大きな動きで、それぞれの動き方の違いも間近で見ることができた。
  • 文楽に関しては、今回で初めて見たが人形の首の角度や所作などで感情表現をするところが、まるで本当に人間が生きているように感じ、不思議な感覚になった。特に、光秀が十次郎に喝を入れ目覚めさせる場面で、十次郎が白目から黒目に変わる所や、さつきと十次郎が息絶えるところがよりリアルで驚いた。また、自分自身は一番前の座席に座っていたため、その変化がわかり、とても良い場所で観れて良かったなと思った。
  • 文楽を鑑賞したのは初めてでしたが、最前列で見ることが出来たこともあり、迫力に圧倒されました。特に、太夫の方が長時間複数の役を1人で会場に響き渡るほどの大きな声で演じ分けられていたことが強く印象に残っています。声の高さや野太さ、話す速度を変えることで、役の年齢や性別を表現し分けられているのを見てあまりの技術に驚愕し、このような演技が出来るようになるまでどのような稽古を積まれてきたのか聞いてみたいと思いました。