大学院授業紹介〈臨床心理実習Ⅰ(2)〉

臨床心理実習Ⅰ(2)では、「音楽療法」を学びます。

特別講師の渡辺かづきさん(ピアニスト)をお招きして実施しました。

初めに今回の音楽療法の説明の後、手拍子や手足の演奏を取り入れた準備体操をしました。

音楽療法の説明と準備体操

次は、ペンタトニック(5つの音階)を使うとでたらめな音も繰り返すことにより音楽になっていくという現象を使った即興演奏を実践します。その際、ベルやトーンチャイムを使用しました。

ベルとトーンチャイムを使用して!
渡辺かづきさんの伴奏で!

院生たちが円陣になって、アイコンコンタクトしながら、仲間に順番を回すことで一体感や共感性、仲間意識、社会性が作られるという「音コミュニケーション」ともいえる新たな療法を体験しました。学生たちがつくる即興演奏に、渡辺かづきさんの見事な伴奏が添えられ、素敵なヒーリング音楽に仕上がりました。

 

この「音コミュニケーション」は、学校、障害者施設、高次脳機能回復の為のデイケア施設、あるいは高齢者同士などと幅広い利用者の心の交流を目的としています。現在は、認知症の予防プログラムとしオレンジカフェでの実施を定期的に行っています。

担当教員:簑下成子教授