キスチャックゼミ 卒業公演

11月4日(金)、英語パフォーマンスゼミの卒業公演が行われました。これはキスチャック・ゼミの4年生の卒業研究発表として上演されたもので、同ゼミ所属の3年生も助演として参加し、おおいに活躍してくれました。

感染防止に十分留意しての上演

今回のミュージカルのタイトルは Acting (is) Cool です。脚本および演出、音楽・振付、すべてがキスチャック先生の手になるオリジナル作品です。

ジェスチャーも大きく、そろえます

Acting (is) Cool では、日本古来の伝統芸能・能をモチーフにストーリーが展開します。(キスチャック先生の担当科目、「能楽 イン イングリッシュ」および「言語コミュニケーション特講IV(言葉とパフォーマンス)」を履修していた学生が大半を占めたためです。)

もうひとつ重要なのは、秋の景色と秋の風情を歌い上げる楽曲です。

“So don’t you fear that little chill  ちょっとした寒さを恐れないで

Nor wonder what season to call  この季節を何と呼ぼうか

The leaves glow red, the moon smiles bright  木々は紅葉し、月も微笑みかける

You’ve found yourself in the fall  あぁ、もう秋だ”

と全員が歌います。

秋の心地よい風がそよぎます

“Why would anyone want to act?”「パフォーマンスはクールなのか?」(→忙しすぎてパフォーマンスなんてできないよ)という今時な疑問からスタートする第一幕。その後、パフォーマンスのヒントを探っていると、「前期、能について学修した」記憶がよみがえります。

季節を感じることもパフォーマンス!

秋の美しさを歌う学生たち。季節季節の美しさからインスピレーションを得て、その思いをパフォーマンスへと昇華する、それが能だったね、と語りつつ、自分たちが感じている秋の美しさも能につながるのだ、と気づきます。そして、学外授業で鑑賞した能の演目、「芦刈」にも言及します。

最後の第5幕では、4年生が「芦刈」の原作者でもある世阿弥の言葉、“Don’t forget what you started.”「初心忘るべからず」をキーワードとして提示し、古臭いと思っていた能の現代性を認識します。

“Acting is Cool!”

「なるほどね。能もパフォーマンスも、クールだね!」と意見が一致したところで、演者全員が集まって卒業公演の日を振り返って歌い、幕が閉じました。

たくさんの観客を前にして

2年生、3年生、教員を含めたたくさんのギャラリーを前にしたパフォーマンスとなりました。

先生からの花束贈呈

最後に、4年生には、キスチャック先生から花束が贈呈されました!来年度の公演も楽しみです。

(A. Koizumi)