日本文化学科教員の紹介(その2 千野裕子先生)

 日本文化学科の教員紹介、今回は8月28日(日)のオープンキャンパスで体験授業を担当する千野裕子先生です。
 千野先生は中古(平安時代)の物語文学がご専門です。

 「平安時代の物語文学」といえば『源氏物語』が有名で、しかも古典文学の最高峰というイメージがあるのではないでしょうか。しかし、『源氏物語』より後の時代にも、貴族社会を舞台にした恋の物語はたくさん作られていました。千野先生の専門は、そうした『源氏物語』より後、平安時代後期の物語文学です。なにしろ『源氏物語』より後ですから、この時代の物語作者たちは当然のように『源氏物語』を読んで育ち、その上で、より新しくより面白い作品を生み出そうとしていました。実は『源氏物語』より後の時代というのは、ハイレベルな作品の宝庫なのです。

 千野先生の授業では、高校の教科書には名前も載っていないような隠れた名作をたくさん読んでいきます。それぞれの作品がどのような個性を持っていて、どのような新境地を開拓していったのか、それを多角的に分析していきます。

 さて、8月28日のオープンキャンパスでは、大学で古典を学ぶとはどういうことなのか、それをちょっとだけ体験してもらおうと思っています。皆さんのご来場をお待ちしています!