学外授業(日本文化専門演習Ⅰ・日本文化専門演習Ⅳ)の報告

日本文化学科では実物との触れ合いを大切にする学外授業に力を入れています。
今回は二つのゼミの授業で行った学外授業を紹介します。

 7月9日(土)、日本文化専門演習Ⅰ(1)(比較文化・日本文化論)〈伊藤ゼミ〉の授業の一環として、佐倉市立美術館と国立歴史民俗博物館を見学しました。
 佐倉市立美術館の展覧会「宝金剛寺七条袈裟・横被修復記念『文化財が紡ぐ佐倉の歴史-宝金剛寺と北条氏勝―』」では、北条氏勝や中世の佐倉と寺院・僧侶の活動と近世期の寺院の性格の変化を学びました。また「人間国宝・香取正彦の仏具と佐倉の工芸」では、平和を希求して制作された観音像や「広島平和の鐘」の原図などが展示されており、鋳金工芸の美しさを堪能しました。
 国立歴史民俗博物館では、膨大な原始・古代から現代に至る歴史展示および民俗展示を見学しました。日本文化専門演習Ⅰの授業では民俗学が対象とする領域を網羅的にとりあげた教科書を輪読し、日本の民俗文化について学んできました。民俗展示をじっくりと見ることで、さらにその内容に対しての理解が深まりました。これから定めていく卒業論文のテーマの参考にもなり、有意義な見学になったと思います。

 

 7月10日(日)、日本文化専門演習Ⅳ(1)(日本語学)〈長﨑ゼミ〉は、東洋文庫ミュージアムで開催されている「日本語の歴史展」を見学しました。
 日本文化専門演習Ⅳの授業では、日本語の特徴や地域的変容、また歴史的変遷に関し、先行研究や資料をもとに発表を行っています。今回の見学は、東洋文庫所蔵の貴重な資料により、日本語特徴や時代による変化、他の言語との関係等、日本語の旅を楽しんだひとときとなりました。学生も日本語に対し、新たな視点からの関心を抱いたようです。