5月14日に能楽鑑賞教室(3年生)を行いました

 3年生の鑑賞教室として5月14日に宝生会「五雲能」(於 宝生能楽堂)を鑑賞してきました。演目は「八島」「二九一八」(狂言)「杜若」「歌占」でした。能を初めて観る学生も多かったですが、能の世界観や美しさを体感したようです。

終演後に写真を撮らせていただきました

 日本文化学科では伝統芸能鑑賞教室を行っています。1年生は歌舞伎、2年生は文楽、3年生は能楽の鑑賞となります。

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  • 私たちが今話している日本語とは異なり、完全に理解することは難しかったですが、演じている方々の表現が素晴らしくて、常に鳥肌がたっている感じでした。歌占では子方が出てきて、綺麗な声を披露していて、客席も明るく全体がよく見えるプレッシャーの中、素敵な能がやり遂げられるなという気持ちで見ていました。
  • 物語の内容を追うのはまだ難しく、台詞を聞き取るのが大変で、囃子の音の大きさもあり途中までは置いてかれていると感じました。しかし、音や動きで盛り上がっているポイントが分かりやすく、所作の美しさや独特の抑揚のついた謡のようにストーリー以外でも楽しめることに気付けて終盤は見入ってしまいました。能の授業は取っていないのですが、予備知識をもう少し身につけた状態でまた観てみたいと思いました。
  • 拍子の取り方が独特で難しそうだと思った反面、面白いと感じた。舞と謡の迫力に圧倒され公演があっという間に感じた。
  • 音楽について、鼓(大・小)と笛というシンプルな構成でありながらも場の緊張感をもたらしていて凄いと思った。ストーリーについて特に印象深かったのは歌占で(子供の)幸菊丸が短冊を選んだ後、男巫が幸菊丸に素性を尋ねていくところだ。幸菊丸が答える内容が男巫にとって覚えがあるもので、真実へと近付いていく緊張感、男巫の動揺と自分の子どもに会えた喜びが伝わってきて話に引き込まれた。今回、能を観劇するまで何となく堅苦しくて楽しめるのかと不安だったが、思ったよりもストーリーが分かりやすく感情を揺さぶられるところもあって楽しむことができた。