川村英文学会大会

川村英文学会は、国際英語学科の学生・卒業生・教職員を会員とする学会で、学科の同窓会も兼ねています。年報『川村英文学』を発行し、年次大会では学外の講師による講演会を開き、卒業生を招いて卒業後の体験を話してもらっています。

今年度は、コロナ禍のためオンライン開催とし、卒業生のスピーチも割愛しました。講演会では、本学名誉教授の佐藤浩子先生に「『レオミュール通りの日々 定年後、パリに暮らして』1年間の滞在を6つのテーマでお話します。」というテーマで講演していただきました。

佐藤先生はマルグリット・デュラスをご専門とするフランス文学の研究者で、国際英語学科在職中はフランス語やフランス文化の授業を担当して下さいました。ご退職後2016年8月から2017年11月までパリ2区のレオミュール通りに面したアパルトマンで暮らし、その経験をもとに『レオミュール通りの日々 定年後、パリに暮らして』(パド・ウィメンズ・オフィス,2019年)を上梓されました。

今回は、ご著書に掲載しきれなかったものを含め、200枚以上の画像を示しつつ、「1.定年後、パリに暮らして」、「2.2区を知る」、「3.フランスの文化を訪ねて」、「4.旅に出る」、「5.忘れがたい女性たち」、「6.レオミュール通りの日々」の6項目に分けてフランス滞在中のさまざまな体験や人々との出会いを語って下さいました。以下、佐藤先生のお許しを得てその一部をお目にかけます。

友人と新居祝いの夕食会

国立図書館リシュリュー館の閲覧室

パレ・ロワイヤルのレストランで卒業生とランチ

ブルボン宮ラッセイ館の「祝宴の間」

フジタ礼拝堂の壁画『キリスト磔刑』

ブルゴーニュのシャブリ村でワインセラー巡り

オランジュ野外音楽祭でヴェルディの『リゴレット』鑑賞

エクス=アン=プロヴァンスのマルシェ

モンマルトルの「ジュ・テームの壁」(日本語の書き込みもあります)

パリの友人宅に夕食に招かれる(メインはズッキーニの肉詰め)

講演の後は、会計の小泉先生、会計監査の松本先生より、川村英文学会の会計報告がありました。昨年度大会を開催できなかったため報告がやや煩雑になりましたが、丁寧に説明して下さり、無事会員の了承を得ました。

いろいろ制限はありましたが、結果としてたいへん充実した大会となりました。来年度は従来のように同じ会場に集まって開催できますよう願っております。

(N. Hishida)