能装束の着装体験

10月28日(水)には葛野りさ先生が担当する「日本文化実技Ⅵ(能の仕舞と謡い)」で宝生流・和久荘太郎先生をゲスト講師としてお招きして「能装束の着装体験」を行いました。「船弁慶」で登場する「静御前」と「平知盛の怨霊」という役の装束を解説していただきながら着付けていただきました。

静御前
平知盛の怨霊

また、演目のあらすじや面の表情、振りや演出についても詳しく解説していただき、さらに静御前は中啓(扇の種類 扇を閉じた状態で扇の先が開いた形をしている)を知盛の怨霊は太刀・長刀を手にして、構えもご指導いただきました。

和久荘太郎先生
中啓を持つ 静御前
長刀を構えた 知盛
 
モデルとなった学生からは「装束の重さ、面をつけた時の視界の狭さは予想以上のもの」といった感想もあり、普段では袖を通すことのない能装束を肌で感じる貴重な体験になったと思います。
 
履修生は11月14日(土)の演能会「五雲会」で今回解説いただいた船弁慶を鑑賞する予定です。能楽への理解をさらに深めていきたいと思います。