授業紹介 「博物館資料保存論」

史学科は、博物館学芸員課程の科目を提供しています。
2017年度は、史学科卒業生20名のうち6名(30%)が
学芸員の資格を取得しました。
学生に人気の学芸員科目。
今日は、その1つをご紹介します。

******

博物館は、資料を集めたり、展示したりするだけではなく、
資料をきちんと保管して後世に伝えるという役割も担っています。
「博物館資料保存論」では、
資料保存のための環境づくりや方法を、
具体的な事例にもとづいてまなびます。

教えて下さるのは谷鹿栄一先生。
千葉県立関宿城博物館の館長さんです。

さて、現在学生たちは、
資料を借りたり貸したりする際に、
資料を安全に運ぶ方法について学んでいます。

見学にうかがった日には、
資料を借りる際に作品の状態を調べて調書を書く、
という作業が行われていました。

 

谷鹿先生からチェックすべきポイントを聞いた後、
実際に複製画を観察し、
サイズや傷の有無を調べて調書に書き込みます。
返却時に、新たな傷ができていないか、
調書をもとにしてチェックが行われるわけですね。

この調書は現場で実際に使われているものだそうです。
この授業では学芸員の実際の仕事に近い内容を学べるので、
実習に取り組む学生たちも、とても真剣な面持ちでした。

******

学芸員に関心のある方は、こちらもどうぞ。
史学科出身の学芸員たちからのメッセージです。

博物館で働く1
博物館で働く2
博物館で働く3
博物館で働く4
博物館で働く5